はま‐ゆみ【破魔弓/浜弓】
1 破魔を射止めるための年占または遊戯用の弓。のち、男児への正月の贈り物ともなり、現在は神社で正月の縁起物として売る。《季 新年》「—や山びこつくる子のたむろ/蛇笏」 2 新築の家の上棟式に、鬼...
はる‐かざり【春飾り】
1 春らしさを演出する飾り。 2 皇居で正月に飾られる寄せ植え盆栽。梅の古木を中心に、松や竹、千両など縁起のよい草木を取り合わせる。
はる‐ぶくろ【春袋】
女児が新年に縫い初めに作る袋。「春」を「張る」にかけて縁起を祝うもの。《季 新年》「かくしたるうちぞ床しき—/蝶夢」
ひだり‐うま【左馬】
「馬」の字を左右反転させたもの。縁起のよい図柄とされる。 [補説]馬は左側から乗ると倒れないとされるため、また「うま」を逆さに読んだ「まう(舞う)」が祝い事を連想させるためなど、由来には諸説がある。
ひらき‐まめ【開き豆】
ゆでた大豆。開運の縁起を祝うために正月の祝膳に加える。《季 新年》
ふ‐きつ【不吉】
[名・形動]縁起が悪いこと。不運の兆しがあること。また、そのさま。不祥。「—な予感がする」「—な夢」 [派生]ふきつさ[名]
ほっかい‐えんぎ【法界縁起】
仏語。一切の現象が絶えず因縁によって生起すること。華厳宗で説く世界観。無尽縁起。一乗縁起。
ほん‐えん【本縁】
《連声(れんじょう)で「ほんねん」とも》事物の起こり。起源。由来。縁起。「仏神の—をうたふ」〈徒然・二二五〉
ほんじ‐もの【本地物】
本地垂迹説の影響によって成立した御伽草子(おとぎぞうし)系統の小説・物語類。また、古浄瑠璃や説経節などで、神仏・社寺の縁起を説いたもの。
まねき‐ねこ【招き猫】
すわって右または左の前足を上げ、人を招く格好をした猫の置き物。顧客や財宝を招くという縁起から客商売の家で飾る。