えん【冤】
[音]エン(ヱン)(漢) 無実の罪。ぬれぎぬ。「冤枉(えんおう)・冤罪/雪冤」 [補説]「寃」は俗字。
えん‐おう【冤枉】
無実の罪。冤罪。ぬれぎぬ。「—に陥れる」
えん‐き【冤鬼】
無実の罪で刑に処せられて死んだ人の、恨みのこもった霊。
えん‐くつ【冤屈】
1 志を曲げること。枉意(おうい)。 2 無実の罪をこうむること。冤罪(えんざい)。
えん‐ざ【縁座/縁坐】
重い犯罪について、犯罪人の家族や家人までが罰せられる制度。奈良時代から行われ、特に江戸時代、武士に対してきびしく適用された。明治15年(1882)廃止。→連座
えん‐ざい【冤罪】
罪がないのに罰せられること。無実の罪。ぬれぎぬ。「—を晴らす」
えんしょう‐ざい【延焼罪】
自宅その他の自己所有物に放火し、予期せず他人の家などに燃え広がらせる罪。刑法第111条が禁じる。他人の家などの建物・列車・船舶などを燃えさせた場合は3か月以上10年以下の懲役、その他の物の場合は...
えん‐とう【遠島】
1 陸地から遠く離れている島。 2 江戸時代の刑罰の一。財産を没収したうえ、伊豆七島・隠岐(おき)・壱岐(いき)などの島へ送る刑。追放より重く、死罪より軽い。島流し。
えんま‐そつ【閻魔卒】
閻魔王に使われて、罪人を責めるという鬼。獄卒。阿防羅刹(あぼうらせつ)。
えんま‐ちょう【閻魔帳】
1 閻魔王が死者の生前の行為や罪悪を書きつけておくという帳簿。 2 教師が受け持ちの生徒の成績や出欠などを記入しておく手帳の俗称。