すい‐び【粋美】
まじりけがなく美しいこと。「その気象…益々—純熟に至れり」〈中村訳・西国立志編〉
せい‐び【清美】
[名・形動]清らかで美しいこと。また、そのさま。「—なるは霜白き時の朝日なり」〈蘆花・自然と人生〉
せい‐び【済美】
美徳をなすこと。子孫が父祖の業を受け継いで、よい行いをすること。
せい‐び【精美】
[名・形動]細かいところまで行き届いて美しいこと。純粋で美しいこと。また、そのさま。「人の品行は、無数の—なる事物に由りて、感化甄陶(けんとう)せらるることなり」〈中村訳・西国立志編〉
せん‐び【繊美/繊靡】
[名・形動]ほっそりとして美しいこと。また、そのさま。「抱きしめたい程可憐なのは岡の—な淋しそうな姿」〈有島・或る女〉
ぜつ‐び【絶美】
[名・形動]この上もなく美しいこと。また、そのさま。「風光—な景勝地」
ぜん‐び【全美】
[名・形動]完全で申し分のないこと。また、そのさま。「作者の意匠の浮べるままに、あくまで—にこしらうるも」〈逍遥・小説神髄〉
ぜん‐び【善美】
[名・形動]物事がよく、しかも美しいこと。りっぱで美しいこと。また、そのさま。「—を尽くした建物」「宗教は洪大なるに過ぎ、—なるに過ぎ」〈福沢・文明論之概略〉
そう‐び【壮美】
[名・形動] 1 壮大で美しいこと。また、そのさま。「—な王宮」 2 壮麗で崇高な感じがする美しさ。「かの耶蘇(やそ)の死などは…限りなく—だ」〈実篤・幸福者〉
たま‐び【多摩美】
「多摩美術大学」の略称。