いた‐ばさみ【板挟み】
《板と板との間に挟まれて身動きできない意から》対立する二者の間に立ってどちらに付くこともできず、苦しむこと。「義理と人情との—」
イタリアぶんがくし【イタリア文学史】
《原題、(イタリア)La Storia della letteratura italiana》イタリアの文芸批評家・政治家、デサンクティスの著作。1870年に第1巻、翌1871年に第2巻を刊行。...
いち‐えん【一円】
[名] 1 (かなり広い範囲の場所を表す語に付いて)ある地域全体。一帯。全域。「勢力が関東—に及ぶ」 2 日本の貨幣単位。→円 [副] 1 残らず。すべて。「河口庄をば—に家中の料所にぞなし...
いちおんいちぎ‐せつ【一音一義説】
五十音図の各音は、それぞれ固有の意味を持っているとする説。橘守部(たちばなもりべ)らが唱えた。音義説。
いち‐ぎ【一義】
1 一つの意味。「一語—」 2 根本の意義。第一義。「美を—に置く主義」 3 一つの道理。一理。「退いて愚案を加ふるに、—有りと存じ候」〈太平記・二四〉
いちぎ‐てき【一義的】
[形動] 1 それ以外に意味や解釈が考えられないさま。「—な結論を導く」 2 いちばん大切な意味をもっているさま。根本的。第一義的。「教育の—な目的」
いち‐だん【一段】
[名] 1 階段などのひときざみ。または、地位・技能などの段階の一つ。「段位が—上がる」 2 文章や語り物などのひとくぎり。「義太夫を—語る」 [副]比べると、かなりのちがいのあるさま。ひと...
いちにち‐へんじ【一日片時】
《「いちにちへんし」とも》ほんのわずかの間。いちじつへんじ。「—も心安く暮らすべき方もなくて」〈義経記・六〉
いちにん‐とうせん【一人当千】
《「いちにんとうぜん」とも》一人で多勢にあたるほどの力があること。一騎当千。「聞えたる—の剛の者あり」〈義経記・三〉
いちねん‐ぎ【一念義】
浄土宗の一派で、法然(ほうねん)門下の幸西らの異端的主張。極楽に往生するには信心だけでよく、念仏を必要としないと説く。⇔多念義(たねんぎ)。