胸(むね)を刺(さ)・す
心に強い衝撃をあたえる。「深い悲しみが—・す」
胸(むね)を摩(さす)・る
痛みや怒りを抑える。
胸(むね)を叩(たた)・く
相手の依頼をしっかりと引き受ける気持ちを表す動作。
胸(むね)を衝(つ)・く
1 心に衝撃を与える。ショックを受ける。「たわいのない冗談が—・く」 2 さまざまな思いがつのる。「前途への不安が—・く」 [補説]「胸をつつく」とするのは誤り。
胸(むね)を潰(つぶ)・す
1 驚く。ひどくびっくりする。 2 ひどく思い悩む。「この憎き御心の止まぬに、ともすれば御—・し給ひつつ」〈源・賢木〉
胸(むね)を撫(な)で下(お)ろ・す
心配事が解決してほっとする。安心する。「娘の無事に—・す」
胸(むね)を弾(はず)ま・せる
喜びや期待などで心が落ち着かなくなる。わくわくする。「—・せて入学式を待つ」
胸(むね)を張(は)・る
胸をそらせて、自信のある様子をする。得意になる。「—・って故郷へ帰る」
胸(むね)を冷(ひ)や・す
不安や危険を感じてぞっとする。肝を冷やす。「流石の鉄面皮(ずうずうしき)悪婆といえども、争(いか)でか—・さざらん」〈逍遥・当世書生気質〉
胸(むね)をふくらま・す
期待や喜びで胸がいっぱいになる。「希望に—・す」