とて‐も
[連語] 《格助詞「とて」+係助詞「も」》「とて」を強調する。 1 …と言っても。「げにこそ、心細き夕べに侍れ—、泣き給ひぬ」〈源・葵〉 2 …という際にも。…にも。「朝(あした)に起きさせ給...
とどめ【止め】
人などを殺すとき、のどや胸などを刺して息の根を止めること。「—の一撃」
とどろか・す【轟かす】
[動サ五(四)] 1 大きな音を鳴り響かせる。「爆音を—・して飛びたつ」 2 広く世間に知られるようにする。「天下に勇名を—・す」 3 胸をどきどきさせる。「期待に胸を—・す」
とどろき【轟き】
とどろくこと。また、その音。「滝の—」「胸の—」
とどろ・く【轟く】
[動カ五(四)] 1 音が響きわたる。鳴り響く。「礼砲が—・く」 2 世間に広く知れわたる。有名になる。「天下に英名が—・く」 3 期待や興奮などで胸がどきどきする。鼓動がはげしくなる。「再会を...
とび‐うお【飛魚】
1 トビウオ科の海水魚。全長約35センチ。背中が銀青色、腹が白い。大きな胸びれ・腹びれを広げて海面上を飛ぶ。本州中部以南に分布。食用。ほんとび。あご。つばめうお。とんぼうお。とび。《季 夏》 2...
とび‐しさ・る【飛び退る/跳び退る】
[動ラ五(四)]《「とびしざる」とも》すばやく後ろへさがる。「熱気の強い胸許から—・ると」〈有島・或る女〉
とび‐はぜ【跳鯊】
ハゼ科の海水魚。全長約10センチ。目は頭の上部にカエルのように飛び出している。体色は黄褐色でかすり状の暗色斑がある。干潟にみられ、胸びれで泥上を跳び歩き、小動物を捕らえる。本州中部以南の河口域に生息。
と‐むね【と胸】
驚いてどきどきする胸。「はっと—の気をしづめ」〈浄・嫩軍記〉
と胸(むね)を衝(つ)・く
どきっとする。「無愛想に放つ一言、—・いて驚く女房」〈露伴・五重塔〉 [補説]「と胸をつつく」とするのは誤り。