膝頭(ひざがしら)で江戸(えど)へ行(い)く
いざって江戸へ行こうとする。苦労するわりには効果が上がらないたとえ。
ひざ‐がため【膝固め】
芸人用語で、演芸場・興行場などで集まった客を帰さないようにすること。
膝(ひざ)が抜(ぬ)・ける
1 衣服の膝の部分が、すり切れたり伸びて前方に突き出たりする。「—・けたズボン」 2 膝に力が入らなくなる。「がっくり—・ける」
膝(ひざ)が笑(わら)・う
傾斜の急な山道をくだるときなどに、疲れて膝ががくがくする。
ひざ‐がわり【膝代(わ)り】
寄席で、真打(トリ)のすぐ前の出演者。
ひざ‐くりげ【膝栗毛】
膝を栗毛の馬の代わりにして旅をすること。徒歩で旅行すること。「番組を勤め済まして、あとを—で帰る途中であった」〈鏡花・歌行灯〉 十返舎一九作の滑稽本「東海道中膝栗毛」、およびその続編の略称。
ひざ‐ぐち【膝口】
「膝頭(ひざがしら)」に同じ。「今朝の軍(いくさ)に—を切られて」〈太平記・八〉
ひざ‐ぐみ【膝組(み)】
1 膝を組むこと。あぐらをかくこと。 2 膝を突き合わせること。対座すること。「小説家志願の新聞配達と—で交際(つきあ)いおるが」〈魯庵・社会百面相〉
ひざ‐ぐり【膝繰り】
「膝送り」に同じ。
ひざ‐ぐるま【膝車】
1 「膝頭(ひざがしら)」に同じ。 2 柔道で、土踏まずを相手の膝頭にかけ、からだを反らしながら引き倒す技。