くろがも‐じたて【黒鴨仕立て】
上着・股引(ももひ)きなど、服装全体を黒や紺の無地で仕立てること。多く下男や供の男などの服装。くろがもいでたち。「—の車夫が、膝掛を小脇に丸め」〈小杉天外・初すがた〉
ぐり‐はま
《「はまぐり」の「はま」と「ぐり」を逆さにした語》物事の手順、結果が食い違うこと。ぐれはま。「何もかも—になる」「おめえ達の奇談は、いつでも—、とんちんかんだから」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
けいこつ‐そめん【脛骨粗面】
脛骨の前面の上端にある結節状に隆起した粗面。膝蓋靭帯(しつがいじんたい)が付着する。
けい‐しょう【景象】
1 景色。景色のおもむき。 2 物事のありさま。現象。「その—比するにものなし」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
けし‐ずみ【消し炭】
1 まきや炭の火を途中で消して作った軟質の炭。火つきがよいので火種に用いる。《季 冬》「—に薄雪かかる垣根かな/召波」 2 引き手茶屋の若い衆。いつでもすぐ起きるところからの称という。「廊下を通...
けんつう
毛髪の少ないこと。また、その人。「この客人、—にて、みな付け髪なれば」〈滑・膝栗毛・二〉
けん‐はんしゃ【腱反射】
腱をたたくと、腱紡錘(けんぼうすい)や筋紡錘が興奮して刺激を脊髄に送り、反射的に収縮が起こる反応。膝蓋(しつがい)腱反射・アキレス腱反射などがあり、脊髄神経の病気の場合は異常がみられる。
けんぺい‐まなこ【権柄眼】
権勢に任せて、人をおさえつけるような目つき。横柄な目つき。「御膝元に人を見下(おろ)す—」〈浄・忠臣蔵〉
けんま‐こくげき【肩摩轂撃】
《「戦国策」斉策から。「轂撃」は車の轂(こしき)と轂とがぶつかり合う意》人や車の往来が激しいこと。混雑していること。「往来の繁雑、—」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
けん‐みゃく【見脈】
1 (「検脈」とも書く)脈をみて診断すること。「検温—」「—にして病を指す」〈滑・浮世風呂・前〉 2 外見から推察すること。「旅を歩くが商売といったら、たいてい—でも知れさうなことだ」〈滑・続膝...