てま・える【手まへる】
[動ハ下一] 1 手に入れる。「彼奴めはぬっくりと銀子(いんつう)を—・へてゐるが」〈浄・七里艇梁〉 2 盗む。「人のもの—・へるほどの働きはありゃせんわい」〈滑・膝栗毛・六〉
て‐まかない【手賄い】
自分で自分の食事を作ること。自炊。「長逗留をするには、貸座敷を借て、—にするもよし」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
てもち‐な・し【手持ち無し】
[形ク]「手持ち悪し」に同じ。「弥二郎北八はただ見ているばかり、—・くて煙草入れの底をはたく」〈滑・膝栗毛・二〉
てんこち‐も‐な・い【天骨も無い】
[形]《「てんこち」は「てんこつ」の音変化。才能がない意から非難すべきである意に転じたもの。近世語》とんでもない。途方もない。「わしどもはお江戸で—・い目にあったあもし」〈滑・膝栗毛・二〉
てん‐じょう【天上】
1 空の上。空。「—の星」 2 「天上界」に同じ。 3 天に昇ること。また、死ぬこと。昇天。「某(それがし)は雷であるが…只今落ちたが、何なりとも取り付く物があれば—すれども」〈虎明狂・雷〉 4...
で‐き【出来】
1 ものができること。できあがること。また、できあがったもの。「南部—の鉄瓶」 2 できあがった状態。できぐあい。できばえ。「試験の—が悪い」「急いだわりにはりっぱな—だ」「上—」 3 みのり。...
でくま‐ひくま【凸間凹間】
出っ張った所とへこんだ所。でこぼこ。「屋根にでえぶ—のあるうちだ」〈滑・膝栗毛・初〉
で‐だな【出店】
《「でたな」とも》支店。でみせ。「上方の—は呉服屋、田舎の出見世では酒もつくる、醤油もつくる」〈滑・続膝栗毛・七〉
デッド‐リフト【dead lift】
パワーリフティングで、膝(ひざ)を伸ばしたまま前屈し、床に置かれたバーベルを両手で握り、直立姿勢になるまで引き上げる種目。
でん‐な・い
[形]《「だんない」の音変化。近世上方語》かまわない。「—・い—・い。もう三年ごしといふもの、かした銭じゃ」〈滑・膝栗毛・五〉