じしょう‐の‐ちへいせん【事象の地平線】
物理学における相対性理論に基づいた概念の一。光や電磁波などの観測によって情報を知りうる領域と、そうでない領域の境界。ブラックホール周辺で、光が外部に逃れられない範囲の境界面。また、膨張する宇宙で...
ジュール‐トムソン‐こうか【ジュールトムソン効果】
圧縮した気体を細孔から噴出させて急に膨張させると、気体の温度が変化する現象。常温では、ほとんどの気体は温度が下がる。気体の液化に利用する。1861年、ジュールとトムソン(W.Thomson)が実...
じゆう‐ぼうちょう【自由膨張】
物体が外部に対して仕事をせずに膨張すること。たとえば、真空中に気体を拡散させる場合、気体には外部から何ら圧力がかかっていないため仕事をしたことにはならず、自由膨張とみなされる。また、内部エネルギ...
じょうきあっしゅくしき‐れいとうサイクル【蒸気圧縮式冷凍サイクル】
圧縮機・凝縮器・膨張弁・蒸発器で構成される回路内で、冷媒を循環させ、液化と気化の状態変化を繰り返すことで、冷却を行う仕組み。冷凍冷蔵機器・空調機器の冷房などに用いられる。圧縮機で高温高圧の気体と...
すいぎん‐おんどけい【水銀温度計】
細管と球からなるガラス管に水銀を入れ、水銀の熱膨張を利用して温度を測る温度計。 [補説]水俣条約(水銀条約)の発効により、令和3年(2021)以降は製造と輸出入が禁止されている。
スクラップ‐アンド‐ビルド【scrap and build】
1 老朽化したり陳腐化したりして物理的または機能的に古くなった設備を廃棄し、高能率の新鋭設備に置き換えること。 2 行政機構における膨張抑制の方法の一。組織の新設にあたっては、同等の組織の廃止を...
せかい‐せいさく【世界政策】
世界的規模で考えられた対外政策。特に、19世紀末以後に欧米列強がとった帝国主義的対外膨張政策をいう。
せきしょく‐きょせい【赤色巨星】
表面温度が低い巨星のうち、スペクトル型がK型・M型の恒星。水素が核融合で使い果たされ、ヘリウム・炭素・珪素・鉄などの重い元素がたまった中心部が収縮を起こすと、外層部は膨張を始め、巨大な赤い星とな...
せんしんこく‐びょう【先進国病】
成熟した資本主義国において、出生率の低下による社会の高齢化、社会保障費の膨張、産業の空洞化による失業率の上昇などを背景に低成長が続くこと。
せん‐ぼうちょう【線膨張】
熱による固体の長さの変化。温度をセ氏1度上げたときの物質の長さの増加する割合を、その物質の線膨張率という。