か‐み【佳味/嘉味】
1 よい味。また、よい味の食物。美味。「当時はこれが、無上の—として、上は万乗の君の食膳にさえ上せられた」〈芥川・芋粥〉 2 よい趣。おもしろみ。
かみ‐あげ【髪上げ】
1 髪を結い上げること。 2 古代・中世、貴族の娘が12、3歳ころに行った成人式。かぶろにしていた髪を束ねて後ろに垂らす。ふつう裳着(もぎ)と同時に行った。「よき程なる人になりぬれば、—などさう...
か‐よう【荷用/加用】
1 食事の際に配膳(はいぜん)・給仕をすること。「正月一日—しけるに」〈沙石集・二〉 2 室町時代の幕府および諸大名家の職名。配膳・給仕などの役。 [補説]「通う」を漢語めかした語か。
き‐ぐ【木具】
1 檜(ひのき)の白木などで作った、漆を塗らない器物。 2 足付きの折敷(おしき)。木具膳(きぐぜん)。
きゃく‐ぜん【客膳】
客に出す食事。また、その膳。
きょう【饗】
[人名用漢字] [音]キョウ(キャウ)(漢) [訓]あう あえ 会食する。酒食を出して客をもてなす。「饗宴・饗応・饗膳(きょうぜん)/大饗」 [補説]「享」「供」を代用字とすることがある。
きょう‐せん【饗饌】
「饗膳(きょうぜん)」に同じ。
きょう‐ぜん【饗膳】
もてなしの料理の膳。ごちそうの酒やさかな。饗饌(きょうせん)。
きょう‐の‐ぜん【饗の膳】
婚礼などの祝い事に用いる膳(ぜん)。饗立(きょうだ)て(甲立て)をし、相生(あいおい)に立てた松に、揚巻結びの5色の糸を下げ、台には松竹梅・鶴亀などの彩色画を描く。
きり‐だめ【切り溜め】
1 料理場で用いる、切った野菜や作った料理などを入れておく浅い木箱。長方形でかぶせぶたがあり、薄く漆が塗ってある。 2 「箱膳(はこぜん)」に同じ。