りんざい‐しゅう【臨済宗】
禅宗の一派。唐の臨済義玄を開祖とし、のち黄竜派と楊岐派が立ち隆盛に導いた。日本には栄西が黄竜派の法を受けて建久2年(1191)に帰国、初めて伝えた。参禅問答による自己究明を宗風とする。現在は、天...
りんざい‐じ【臨済寺】
静岡市にある臨済宗妙心寺派の寺。山号は、大竜山。今川義元建立の善得院を天文5年(1536)改称、太原崇孚が大休宗休を招いて開山とした。徳川家康が幼時人質として居住し、のち、家康が再興。庭園は太原...
りんざい‐ぜん【臨済禅】
臨済宗で行う禅。臨済の宗風を伝えた禅。
臨済(りんざい)の喝(かつ)徳山(とくざん)の棒(ぼう)
《「伝灯録」から》臨済禅師はよく大喝を与え、徳山和尚はよく痛棒を加えたことから、禅宗の修行のきびしさのたとえ。
りんざいろく【臨済録】
中国、唐代の法語集。1巻。臨済義玄の法語を慧然(えねん)が編集。1120年、宗覚重刊。臨済宗で最も重要な語録。鎮州臨済慧照禅師語録。