つくり‐どり【作り取り】
田畑の収穫物を年貢として納めず、全部自分の所得とすること。また、その田畑。江戸時代、新田開発などの直後から一定期間免税措置としてとられた。さくどり。
つくり‐やまい【作り病】
1 いつわって病気のふりをすること。仮病(けびょう)。「ある時、—をして、隠れ家にてみづから食物を調へけるに」〈咄・きのふはけふ・上〉 2 自分から病気をつくりだすこと。また、その病気。「上の御...
つけ‐こ・む【付(け)込む】
[動マ五(四)] 1 相手の弱点やすきに乗じて事を行う。機会を抜け目なく利用して自分が有利になるようにする。つけいる。「人の弱みに—・む」 2 帳面などに仕訳(しわけ)をしないで事項を順々に記入...
つけ‐ざし【付(け)差し】
自分が口をつけたキセルや杯などを、そのまま人に差し出すこと。親愛の気持ちを表すしぐさ。
つじ‐ぎり【辻斬り】
昔、武士が刀剣の切れ味や自分の腕を試すために、往来で通行人を斬ったこと。また、それを行う者。特に江戸初期には禁令が出るほど横行した。
つっ‐ぱ・る【突っ張る】
[動ラ五(四)] 1 ㋐ゆるみがなく強くはる。かたくぴんとしている。からだのすじが強くはってかたくなる。「のりがききすぎて浴衣が—・る」「足の筋肉が—・る」 ㋑自分の意見を曲げずに強く言い張る。...
つて【伝】
1 離れている人に音信などを伝える方法・手段。また、仲立ち。「連絡する—がない」 2 自分の希望を達するための手がかり。縁故。てづる。「—を頼って就職する」 3 人の話。人づて。「—に聞く、虎狼...
つとめ‐ぎ【勤め気】
1 自分のつとめを果たそうとする気持ち。また、他人に何かしてやりたいと思う気持ち。「菊治にたいして、よほど—がうせたとみえる」〈康成・千羽鶴〉 2 遊女・芸者などが客に対してもつ職業的、形式的な...
つま‐さだめ【夫定め/妻定め】
[名](スル)自分の夫または妻を定めること。「—するものの先ず心得べき事あるを」〈鴎外訳・即興詩人〉
つまさ・れる
[動ラ下一][文]つまさ・る[ラ下二] 1 強く心を動かされる。「人の情けに—・れる」 2 自分の身にひきくらべて同情・哀切の念が起こる。「身に—・れてもらい泣きする」