せいどうのキリスト【青銅の基督】
長与善郎の中編小説。大正12年(1923)1月、「改造」誌に発表。副題「一名南蛮鋳物師の死」。江戸時代の長崎を舞台に、踏み絵用のキリスト像を見事に作り上げたためにキリシタンと疑われて処刑される鋳...
せいねんのわ【青年の環】
野間宏の長編小説。日中戦争下の大阪を舞台にした作品。昭和22年(1947)発表。中断や改作などを経て昭和46年(1971)完成。全5巻6部からなる。昭和46年(1971)、第7回谷崎潤一郎賞受賞...
せいぶのむすめ【西部の娘】
《原題、(イタリア)La Fanciulla del West》プッチーニのイタリア語によるオペラ。全3幕。1910年初演。米国の劇作家D=ベラスコの舞台劇「黄金の西部の娘」に基づく。ゴールドラ...
セッティング【setting】
[名](スル) 1 物を配置したり、新たにとりつけたりすること。「家具を—する」 2 会議や会談などを設定すること。 3 演劇・映画・テレビなどの舞台装置。 4 小説・映画・演劇などで、時代・環...
せっ‐てい【設定】
[名](スル) 1 ある物事や条件をつくり定めること。「討論の場を—する」「舞台を江戸時代に—する」 2 法律で、新たに権利を発生させること。「抵当権を—する」
セット【set】
[名](スル) 1 組み合わせて一揃いにすること。また、そのようなもの。「食器を—で買う」「百科事典一—」 2 物を配置すること。「テーブルを—する」 3 道具・機械などを組み立てて使えるように...
せみしぐれ【蝉しぐれ】
藤沢周平による長編の時代小説。昭和63年(1988)刊行。著者が創作した架空の藩、海坂(うなさか)藩を舞台に、少年藩士の成長を描く。
せり【迫り】
劇場で、舞台の床の一部を切り抜き、俳優や大道具などを床の上にのせて上下させる装置。歌舞伎では宝暦期(1751〜1764)に始まる。
せり‐あが・る【迫り上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 下方から上方へ少しずつ高くなる。「町外れに小高い丘が—・る」 2 劇場の迫(せ)りの装置で奈落(ならく)から舞台や花道に上がる。「主役が舞台中央に—・る」
せり‐あげ【迫り上げ】
劇場で、俳優や大道具を奈落(ならく)から舞台または花道へ押し上げること。また、その装置。迫り出し。⇔迫り下げ。