きり‐だし【切(り)出し】
1 木材や石を切り出すこと。 2 細長い鋼板の先に、幅広の斜めの刃のついた小刀。切り出しナイフ。 3 用件などを言い始めること。「話の—に困る」 4 歌舞伎の大道具で、山・樹木・建物などの形を切...
きりど‐ぐち【切(り)戸口】
1 くぐり戸をつけた小門。 2 能舞台で、右手側面の奥にあるくぐり戸。地謡、後見などが出入りする。臆病口(おくびょうぐち)。忘れ口。切り戸。
きり‐ねた【切りねた】
1 漫才で、最後にどっと笑わせて舞台を降りるときに用いるねた。 2 落語で、真打ちが演じるものとされている出し物。大ねた。
きり‐まく【切(り)幕】
1 「揚げ幕」に同じ。 2 歌舞伎で、1日の興行の最後の幕。切狂言。
きり‐わら【切り藁】
1 短く切ったり、刻んだりしたわら。 2 荒壁に塗り込めるのに用いる、刻んだわら。 3 わらを短く切って束ねた、たわし。 4 歌舞伎の鬘(かつら)で、3のような形に髷(まげ)をつくったもの。
き‐ろ【岐路】
1 道が分かれる所。分かれ道。 2 将来が決まるような重大な場面。「人生の—に立つ」 3 本筋ではなく、わきにそれた道。「余が頗(すこぶ)る学問の—に走るを知りて」〈鴎外・舞姫〉
きわめ‐つき【極め付き】
《「きわめづき」とも》 1 書画・刀剣などで鑑定書のついていること。また、そのもの。→極め書き 2 すぐれたものとして定評のあること。また、そのもの。折り紙つき。「—の芸」「—の大酒飲み」 3 ...
気(き)を移(うつ)・す
1 気持ちを変える。 2 心をかたむける。「大浦甚八といふ者は、小歌、小舞に—・し」〈浮・永代蔵・五〉
きん‐か【近火】
近所の火事。「—見舞い」
きんさつ【金札】
謡曲。脇能・五番目物。喜多以外の各流。観阿弥作。桓武天皇の勅使が神社創建のため伏見へ行くと天から金札が降り、天津太玉神(あまつふとだまのしん)が現れて、悪魔を祓(はら)い御代を祝福する舞を舞う。