ぬく‐ぬく【温温】
[副](スル) 1 気持ちよくあたたかいさま。「部屋の中が—(と)してくる」 2 苦労や不自由がなく、満ち足りているさま。「裕福な家庭で—(と)育つ」 3 周囲を気にせず、ずうずうしく振る舞うさ...
ぬの‐ざらし【布晒し】
1 布を洗って日光にさらすこと。 2 日本舞踊で、両手に長い布を持って洗いさらすようすを表す所作。また、その曲。
ぬめり‐うた【滑り唄】
1 江戸時代、明暦・万治(1655〜1661)のころ、遊里を中心に流行した俗謡。滑り節。滑り小唄。 2 歌舞伎下座音楽の一。主に傾城(けいせい)や御殿女中の登場などの際に、三味線・太鼓・摺鉦(す...
ぬれ‐ごと【濡れ事】
1 歌舞伎で、男女が愛情を交わす場面。また、その演出・演技。色模様よりも濃厚で、特に元禄期(1688〜1704)に上方の傾城買(けいせいか)い狂言の中で形成された。 2 情事。色事。
ぬれごと‐し【濡れ事師】
1 歌舞伎で、濡れ事を得意とする役者。色事師。 2 情事に巧みな人。色事師。
ぬれ‐ば【濡れ場】
1 歌舞伎で、男女の情事の場面。また、その演出。初期歌舞伎の濡れ事が発展したもの。濡れ幕。 2 情事の場面。ラブシーン。
ねつげん【熱源】
川越宗一の小説。令和元年(2019)刊。明治維新直後から第二次大戦後までの樺太を舞台にした歴史小説。第162回直木賞受賞。
ね‐とり【寝鳥】
1 ねぐらで寝ている鳥。ねぐら鳥。 2 《「音取(ねとり)」から》歌舞伎下座音楽の一。幽霊・妖怪・人魂(ひとだま)などの出現の際に大太鼓のどろどろにかぶせて寂しく、不気味に吹く能管。寝鳥の笛。
ねぶた
東北地方の年中行事の一。竹などで扇・人形などの形に編んで紙を張り、武者や歌舞伎狂言の場面を描いて中に灯をともし、屋台にのせて笛や太鼓の囃子(はやし)で町内を練り歩く。特に、8月2日から7日にかけ...
ね‐ほん【根本】
1 京坂で、歌舞伎の正本(しょうほん)(脚本)のこと。 2 「絵入り根本」の略。