ひき‐ぬき【引(き)抜き】
1 引っ張って抜き取ること。 2 他に属している者を自分の方に所属させること。「有能な技術者の—」 3 歌舞伎および舞踊の演出で、上の衣装にしつけた糸を抜き取り、すばやくはがして下の衣装に変わる...
ひきひと‐まい【侏儒舞】
平安時代の猿楽(さるがく)の一種。小人の舞踊。ひきまい。
ひき‐まく【引(き)幕】
1 儀式の会場などの四方に引きめぐらした幕。 2 芝居などで、舞台の前面に引き渡し、横に引いて開閉する幕。→緞帳(どんちょう)
ひき‐わり【引(き)割(り)】
歌舞伎の舞台転換法の一。大道具を二つに分けて左右に引き入れ、次の場面の背景を出すこと。
ひく‐て【引く手】
1 自分の方に来させようと誘う人。 2 舞で、手を手前に引き寄せること。⇔差す手。
ひぐらしのき【蜩ノ記】
葉室麟(はむろりん)の小説。架空の藩、豊後羽根藩を舞台とした時代小説。平成23年(2011)刊行。同年、第146回直木賞受賞。
ひこいちばなし【彦市ばなし】
木下順二の戯曲。彦市話を題材とする民話劇。昭和21年(1946)発表。狂言、歌舞伎、舞踊劇など、さまざまな形式で上演されている。
ひじり‐ざま【聖様】
僧らしいようすや振る舞い。世間離れしたようす。「いと世づかぬ—にて」〈源・橋姫〉
ひじ・る【聖る】
[動ラ四]《名詞「ひじり(聖)」の動詞化》ひじりらしく振る舞う。戒律を厳しく守る。「若うより—・りて侍りしかば」〈沙石集・四〉
ひぜん‐ぶし【肥前節】
1 古浄瑠璃の一。杉山丹後掾(たんごのじょう)の子の杉山肥前掾が江戸で語ったもので、寛文(1661〜1673)ごろに流行。 2 歌舞伎下座音楽の一。1を模倣した合方(あいかた)。大鼓・小鼓を伴い...