ぎ・する【艤する】
[動サ変][文]ぎ・す[サ変]船出の用意をする。艤装する。「渡場には老船頭が舟を—・して自分を待っている」〈花袋・野の花〉
くだり‐ぶね【下り船】
1 川を下っていく船。 2 江戸時代、上方(かみがた)から地方へ行く船。「—の船頭宿願して、順風をこふ」〈咄・醒睡笑・六〉 3 伏見から大坂へ下る乗り合いの三十石船。「伏見の京橋に至りけるに、…...
くち‐もと【口元/口許】
[名] 1 口のあたり。口。「—がほころぶ」 2 口のあたりのようす。口つき。「母親似の—」 3 出入り口。はいり口。転じて、物事の初め。初歩。「木のほらの—らしく」〈浜田・むく鳥のゆめ〉 ...
げんおじ【源叔父】
国木田独歩の処女小説。明治30年(1897)発表。妻と子を亡くした佐伯の船頭、源叔父と、乞食の子紀州の交流と悲劇的末路を描いた短編。
ござい‐や・す【御座いやす】
[動サ特活]《「ござりやす」の音変化》 1 「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。「ねっからお客は—・せん」〈洒・船頭深話〉 2 (補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。「朝さん、お久しう...
ごぜえ‐ま・す
[動サ特活]《「ございます」の音変化》 1 「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「これには様子も—・せう」〈洒・船頭深話〉 2 (補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。...
さお‐うた【棹歌】
船頭などが棹をさしながらうたう歌。ふなうた。さおのうた。とうか。
さん‐した【三下】
[名・形動] 1 ばくち打ちの仲間で下っ端の者。三下奴(さんしたやっこ)。 2 取るに足らない者。下っ端の者。また、取るに足らないさま。「見栄を並べる、—な屋郎(やらう)たあ違ふによ」〈洒・船頭...
しおから‐ごえ【塩辛声】
かすれた声。しわがれ声。「老船頭の幅の広い—」〈有島・生れ出づる悩み〉
しゅう‐し【舟子】
船頭。ふなびと。ふなこ。