い‐ゆ・く【い行く】
[動カ四]《「い」は接頭語》行く。「あをによし奈良の京師(みやこ)の佐保川に—・き至りて」〈万・七九〉
いよ‐まさがみ【伊予柾紙】
伊予国で作られた柾紙。越前産に次ぐ良質紙とされ、浮世絵用紙として需要が多かった。伊予柾。
いらご‐ざき【伊良湖崎】
「伊良湖岬」に同じ。[歌枕]「—に鰹(かつを)釣り船並び浮きてはがちの波に浮かびつつぞ寄る」〈山家集・中〉
いらご‐すいどう【伊良湖水道】
愛知県の伊良湖岬と三重県鳥羽市の神島との間の海峡。潮流が速く暗礁もあり航海の難所。
イリヤプロローク‐せいどう【イリヤプロローク聖堂】
《Tserkov' Il'i Proroka/Церковь Ильи Пророка》ロシア連邦西部、ヤロスラブリ州の都市ヤロスラブリにある聖堂。17世紀半ば、裕福な毛皮商人の寄付により建造。...
いわい‐だいこん【祝(い)大根】
ダイコンの一品種。直径3センチ程で細く小さい。輪切りにして、正月の雑煮に用いる。奈良県を中心に、主に関西で栽培される。
いわせ‐の‐もり【岩瀬の森】
奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町竜田(たつた)付近にあった森。紅葉・ホトトギスの名所とされた。[歌枕]「神奈備の—の呼子鳥いたくな鳴きそ我(あ)が恋増さる」〈万・一四一九〉
いわれ【磐余】
奈良県桜井市南部の古地名。5、6世紀ごろの大和国家の政治の中心地。[歌枕]「つのさはふ—も過ぎず泊瀬山(はつせやま)何時(いつ)かも越えむ夜はふけにつつ」〈万・二八二〉
いん‐す【印子】
《「す(子)」は唐音》 1 「印子金」の略。 2 純良の金で作った製品。いんし。「日比(ひごろ)立ち入る家に—の獅子の香炉あり」〈浮・昼夜用心記〉
いんす‐きん【印子金】
近世初期、中国から輸入した良質の金塊。1個約100匁(もんめ)(375グラム)で、側面からの形状によって舟印子・花印子などとよんだ。