はおり‐おとし【羽織落(と)し】
歌舞伎で、色男役がぼうっと魂が抜けたようになり、着ている羽織がいつのまにか脱げ落ちてしまう所作。
はり【張り】
[名] 1 引っ張ること。また、その力の程度。「糸の—を強くする」 2 引き締まっていること。みずみずしく、力強いこと。「—のある声」「—のある肌」 3 気持ちなどの充実。物事を行おうとする意...
ふん‐どん【分銅】
「ふんどう(分銅)」の音変化。「次郎さんといふ色男の金持ちが、しっかり—を押せえてゐるを」〈人・契情肝粒志〉
やに‐さが・る【脂下(が)る】
[動ラ五(四)]《2が原義》 1 気取って構える。得意になってにやにやする。「色男ぶって—・る」「—・った顔つき」 2 やにが吸い口の方へ下がるように、雁首を上げてキセルをくわえる。「きせる斜め...
よのすけ【世之介】
井原西鶴の浮世草子「好色一代男」の主人公。色男、また好色な男の代表とされる。
わ‐ごと【和事】
歌舞伎で、柔弱な色男の恋愛描写を中心とした演技。また、その演出様式。元禄期(1688〜1704)に発生し、主に上方の芸系に伝わった。→荒事 →実事(じつごと)