おお‐むこう【大向こう】
《向こう桟敷の後方にあるところから》 1 劇場で、舞台から見て正面後方にある立見の場所。一幕見(ひとまくみ)の観覧席。 2 立見席の観客。芝居通の人が多かった。転じて、一般の見物人。
大向(おおむ)こうを唸(うな)ら◦せる
役者が、うまい芸で大向こうの観客を感嘆させる。また、一般にすぐれた技巧で多くの人々の人気を博する。 [補説]「大向こう」は、舞台から見て正面後方にある観客席で、転じて芝居通の観客のこと。「向こう...
おくら‐いり【御蔵入り】
[名](スル)予定していた芝居や映画の上演・上映をある事情のために中止すること。転じて、計画が実行に移されなくなること。
おっぺけぺえ‐ぶし【おっぺけぺえ節】
《歌詞の最後につく囃子詞(はやしことば)「おっぺけぺ、おっぺけぺっぽう、ぺっぽっぽ」からの名》明治20年代にはやった歌。壮士芝居の川上音二郎が、それまでのおっぺけぺえ節に時事風刺の歌詞をつけて歌...
お‐ででこ【御出木偶】
1 江戸中期、放下師(ほうかし)などが見世物に使った人形。ざるを伏せて開けるたびに異なった人形を出した。 2 「御出木偶芝居」の略。
おででこ‐しばい【御出木偶芝居】
江戸三座以外の小芝居。おででこを用いた大道芸から発達したのでいう。
おとぎ‐しばい【御伽芝居】
おとぎ話を芝居に仕組んで演出した児童劇。明治末期から大正にかけて行われた。
おどけ‐しばい【戯け芝居】
おどけたしぐさをする芝居。俄(にわか)狂言・茶番狂言など。
おめみえ‐きょうげん【御目見得狂言】
御目見得3のときに演じる芝居。
おや‐だま【親玉】
1 仲間の中心になる人物。頭(かしら)。「不良グループの—」 2 芝居の座頭(ざがしら)・立役者などを褒めていう語。特に、4世以後の市川団十郎をさすことがある。 3 数珠(じゅず)の中の最も大きな玉。