つる‐にんじん【蔓人参】
キキョウ科の蔓性の多年草。山野に生え、根は紡錘形。茎や葉を切ると白い液が出る。葉は長楕円形。夏から秋にかけて、白緑色で内面に紫褐色の斑点がある鐘形花が咲く。
とう‐つばき【唐椿】
ツバキ科の常緑小高木。中国雲南省の原産で、一重の花が咲くヤマトウツバキの園芸品種。葉は長楕円形で葉脈が著しくへこむ。春、桃色から赤色の大輪の花が咲く。
とう‐ひれん【唐飛廉】
キク科の多年草。日当たりのよい山地の草原に生え、高さ0.3〜1メートル。アザミに似るが、とげは鋭くない。葉は広卵形で、羽状に裂けている。秋、暗紫色の頭状花が咲く。
トラデスカンティア【(ラテン)Tradescantia】
ツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草の総称。園芸上は近縁の属も含めていう。節から発根。葉に白や淡黄色の縞模様がある。夏、白い小花が咲く。観賞用として吊り鉢などで楽しむ。トラデスカンチア。
ながみ‐ひなげし【長実雛芥子】
ケシ科の一年草。高さ約20〜60センチ。葉は羽状に深く裂けており、春にオレンジ色の四弁花が咲く。日本では帰化植物で、昭和30年代後半から確認されている。
なご‐らん【名護蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の樹上などに着生。茎の下部から太い気根を出す。葉は長楕円形で厚く、夏、数個の香りのある白い花が咲く。名は沖縄の名護岳にちなむ。
なつ‐ぎく【夏菊】
6月から7月ごろにかけて花が咲く菊の品種の総称。小輪の八重咲きが多い。《季 夏》「—に露をうったる家居かな/鬼貫」
なつ‐とうだい【夏灯台】
トウダイグサ科の多年草。山地などに生え、高さ約30センチ。茎は紅色を帯び、切ると白い汁が出る。葉は先の丸い披針(ひしん)形で、互生するが、茎頂では5枚の葉を輪生する。6〜7月、暗赤色の花が咲く。...
なべ‐な【山芹菜】
スイカズラ科の越年草。山地に生え、高さ1メートル以上になり、全体にとげのような毛がある。葉は羽状に裂けていて、柄に翼がある。夏から秋、紅紫色の頭状の花が咲く。
におい‐すみれ【匂菫】
スミレ科の多年草。高さ約15センチ。葉は根際から出て、心臓形。春、濃紫色の芳香のある花が咲く。南ヨーロッパ・西アジアの原産。観賞用。バイオレット。《季 春》