か‐しゃ【花車】
1 (「火車」「香車」とも書く)遊女を監督・指揮する女。やり手ばばあ。「其次の御客は酒飲ませて…舞い玉うものと左(さ)る—めが申せしよし」〈露伴・辻浄瑠璃〉 2 遊女屋・揚屋・茶屋などの女主人。...
かしゃ‐がた【花車方/花車形】
歌舞伎で、年増・老女に扮する女方。また、その役柄。女歌舞伎のツレにあたる女房方(かかがた)から生まれた。老女方(ふけおやま)。女房方。嬶方(かかがた)。
きゃ‐しゃ【華奢/花車】
[形動][文][ナリ] 1 姿かたちがほっそりして、上品に感じられるさま。繊細で弱々しく感じられるさま。「—なからだつき」 2 器物などの作りが、頑丈でないさま。「—なつくりの机」 3 上品では...
きゃしゃ‐あきない【花車商ひ】
趣味的な道具や装飾品などの、ぜいたく品を扱う商売。また、その店。「鮫(さめ)(=刀ノ柄(つか)ノ装飾)・書物・香具・絹布、かやうの—は」〈浮・永代蔵・六〉
きゃしゃ‐あそび【花車遊び】
風流な遊び。和歌・連歌・能楽・茶の湯・香道・鞠(まり)など。「歌に心をなし、世にある—をつくし」〈浮・置土産・四〉
きゃしゃ‐どうぐ【花車道具】
遊芸・風流事などに用いるぜいたくな道具。「荷物ほどけば、都の—あまた」〈浮・諸艶大鑑・一〉
だし【山車/花車】
祭礼のとき、引いて練り歩く屋台。人形や花などを飾りつける。やま。ほこ。だんじり。《季 夏》
はな‐ぐるま【花車】
1 花で飾った車。 2 花を積んだ車。また、花見の車とも。「柳桜をこきまぜて、錦を飾る—」〈謡・右近〉