はなさか‐じじい【花咲爺】
昔話の一。室町末期から江戸初期にかけての成立。正直者の爺(じい)が、飼い犬に教えられて、宝物を掘り出したり枯れ木に花を咲かせたりして、殿様から褒美をもらうという筋に、隣の欲深な爺の物まね失敗談が...
はなさき‐がに【花咲蟹】
タラバガニ科のヤドカリ。甲幅約12センチで暗赤紫色。体表のとげは大きく、歩脚は太く短い。北海道以北に分布し、花咲半島(根室半島)近海に多い。食用。《季 秋》
はなさくおとめたちのきんぴらごぼう【花咲く乙女たちのキンピラゴボウ】
橋本治による少女漫画評論。昭和54年(1979)、前後編で刊行。萩尾望都・山岸凉子・大島弓子といった漫画家の作品を社会学的観点も交えて論じたもの。
はなさくみなと【花咲く港】
菊田一夫の戯曲。二人の気弱なペテン師が巻き起こす騒動をユーモラスに描く。昭和18年(1943)古川緑波一座の初演。また同年、木下恵介監督により映画化もされた。松竹の配給で、木下の初監督作品。出演...
はな‐サフラン【花サフラン】
クロッカスの別名。
はな‐ざかり【花盛り】
1 ㋐花が咲きそろっていること。また、その季節。 ㋑特に、桜の花の盛り。《季 春》「観音で雨に逢ひけり—/子規」 2 女性の最も美しい年ごろ。「二十歳の—だから」〈魯庵・社会百面相〉 3 物事が...
はな‐ざくら【花桜】
1 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は青または紅。 2 桜の花。桜花。「うつせみの世にも似たるか—咲くと見し間にかつ散りにけり」〈古今・春下〉
はな‐ざま【花狭間】
障子・欄間などの組子(くみこ)に花模様の透かし彫りを施したもの。
はな‐ざら【花皿】
「花籠(けこ)」に同じ。
はな‐しか【花鹿】
シカ科の哺乳類。夏毛は淡褐色、冬毛は橙褐色で、年間を通して白い斑点が明瞭。台湾の山地にすむ。台湾鹿。かろく。