うらがれ【末枯】
久保田万太郎の短編小説。大正6年(1917)「新小説」誌に発表。落魄(らくはく)していく下町の芸人たちの生活を哀感を込めて描く。続編に、大正7年発表の「老犬」(のち「続末枯」に改題)がある。
えびす‐まわし【恵比須回し】
近世、初春の祝福芸として、首にかけた箱の中で、恵比須の人形を舞わせて見せた大道芸人。摂津国西宮の夷宮(兵庫県西宮神社)をその根拠地とした。えびすかき。えびすまい。《季 新年》
おお‐かんばん【大看板】
芝居・寄席などで、一流の役者・芸人。大正末期まで東京の寄席では、立て看板などに一流の人の芸名を他の人よりも大きく書く習慣であったところからいう。
おお‐よせ【大寄せ】
多数の遊女や芸人を呼んで遊興すること。「—して飲み明かさう」〈伎・壬生大念仏〉
お‐ざしき【御座敷】
1 「座敷」の尊敬語・美化語。 2 芸者・芸人などが呼ばれる酒宴の席。「—を勤める」
御座敷(おざしき)が掛(か)か・る
1 芸者・芸人などが、客の座敷に呼ばれる。 2 会合などに招かれる。「テレビ局から—・る」
おすぎ‐おたま【お杉お玉】
江戸時代、伊勢神宮の内宮(ないくう)と外宮(げくう)の中間の間(あい)の山に小屋掛けし、三味線・胡弓(こきゅう)などを弾いて歌い、旅人から銭をもらっていた女芸人。→間(あい)の山節
お‐やかましゅう【御喧しゅう】
《「おやかましゅうございました」の略》 1 人を訪問して別れるときに言うあいさつの語。 2 芸人・芸者などが演技を始めるとき、または終わったときに言うあいさつの語。「毎度—」
お‐わらい【御笑い】
1 客を笑わせるための芸。特に、落語。「—を一席」「—番組」 2 もの笑いの種となるもの。笑いぐさ。「そいつはとんだ—だ」 3 「御笑い芸人」「御笑いタレント」の略。
おわらい‐げいにん【御笑い芸人】
芸人のうち、とくに漫才・漫談・コント・落語などで主に活動している者。お笑いタレント。お笑い。