おか‐ひじき【陸鹿尾菜】
ヒユ科の一年草。海岸の砂地に生え、高さ10〜40センチ。全体が緑色で、よく分枝する。葉は肉質の線形で堅く、先は針状。夏、小花をつける。若葉をゆでて食べ、海藻のミルに似るので、みる菜(な)ともいう。
おのえ‐やなぎ【尾上柳】
ヤナギ科の落葉高木。本州中部以北と四国の山野に自生。葉は細長く、若葉は白色の毛に覆われる。雌雄異株。初夏、穂状の花を斜め上向きにつけ、実は7月ごろ、風に乗って飛ぶ。樺太柳(からふとやなぎ)。
かしわ【柏/槲/檞】
1 ブナ科の落葉高木。葉は短い柄をもち互生し、倒卵形で厚く、縁に波形の鋸歯(きょし)がある。秋に落葉せず、枯れたまま越年する。4、5月ごろ、新葉とともに雌花と雄花とをつける。実はどんぐりで、多数...
かしわ‐もち【柏餅】
1 しんこ餅を平たく楕円形にのし、小豆あんや味噌あんを入れて二つ折りにし、カシワの若葉で包んで蒸した菓子。端午の節句の供物とする。《季 夏》「手づくりの—とて志野の皿/秋桜子」 2 二つ折りにし...
かすみ‐ざくら【霞桜】
ヤマザクラの一種。山地に自生。葉や花柄に毛がある。4、5月ごろ、若葉と同時に、紅を帯びた白色の5弁花が咲く。けやまざくら。
風(かぜ)薫(かお)・る
初夏、風が若葉の上を渡ってさわやかに吹く。「—・る五月」《季 夏》「—・る羽織は襟(えり)もつくろはず/芭蕉」
カート【(アラビア)qāt】
ニシキギ科の常緑低木。アラビア・東アフリカ産。若葉には、噛(か)むと覚醒作用をおこす成分が含まれるため、イエメンやエチオピアで嗜好(しこう)品とされる。
きく‐ごぼう【菊牛蒡】
1 キク科の多年草。高さ約50センチ。根は黒くて長く、多肉質。葉は線形で、基部は茎を抱く。夏、黄色の花をつける。根は煮て、若葉はサラダにして食べる。ヨーロッパの原産で、観賞用にも栽培。 2 ゴボ...
ぎょく‐ろ【玉露】
1 玉のように美しい露。 2 煎茶(せんちゃ)の優良品。日覆いをして育てた茶樹の若葉を原料とする。天保年間(1830〜1844)江戸の茶商山本嘉兵衛が宇治で作ったのに始まるという。
く‐こ【枸杞】
ナス科の落葉小低木。原野などに生え、茎はとげのある小枝をもつ。葉は柔らかい。夏、淡紫色の花をつけ、実は熟すと紅色。若葉は枸杞茶に用いる。果実は枸杞子、根皮は地骨皮(じこっぴ)といい、それぞれ果実...