にがにが‐し・い【苦苦しい】
[形][文]にがにが・し[シク]非常に不愉快である。「—・く思う」 [派生]にがにがしげ[形動]にがにがしさ[名]
にが‐み【苦み/苦味】
1 苦いこと。苦い味。苦い度合い。「—の強いコーヒー」 2 不愉快な心持ち。つらい心情。「万の感情はさらりと消えて、唯—のみ残りしなり」〈蘆花・不如帰〉 3 渋さを含んでひきしまった感じのするこ...
にが‐みず【苦水】
にがい水。転じて、にがい思い。苦汁(くじゅう)。「—を飲まされる」
にがみ‐ばし・る【苦み走る】
[動ラ五(四)]顔つきに渋みがあり、ひきしまっている。「—・った男」
にが・む【苦む】
[動マ四] 1 にがにがしく思う。にがにがしい顔つきや態度になる。「いとわびしう心地悪しうなりて、いかに仕まつらむとて—・みて」〈宇津保・楼上下〉 2 しわがよる。「大豆をいりて…酢をかけつれ...
にが‐むし【苦虫】
かめば苦かろうと思われる虫。
苦虫(にがむし)を噛(か)み潰(つぶ)したよう
ひどくにがにがしい顔をするようす。不愉快そうな顔つき。
にが・める【苦める】
[動マ下一][文]にが・む[マ下二]にがにがしそうに顔をしかめる。「顔ヲ—・メル」〈和英語林集成〉
にが‐よもぎ【苦艾】
キク科の多年草。高さ約1メートル。全体はヨモギに似て、強いにおいがあり、白い毛で覆われる。葉は羽状に裂けている。夏、黄色い小花がつく。葉や花を健胃・駆虫薬とし、またアブサン酒作りに用いられた。ヨ...
にがり【苦汁/滷汁】
海水から食塩を析出させたあとの残液。苦みがあり、主成分は塩化マグネシウム。豆腐の凝固剤などに使用。苦塩(にがしお)。くじゅう。