なわしろ‐いちご【苗代苺】
バラ科の落葉小低木。原野に生え、茎ははうように伸び、小さなとげがある。夏の苗代のころ、淡紅紫色の花を開くと球形の実が深赤色に熟し、食用。さつきいちご。《季 夏 花=春》「よく熟(う)れて—向ふ岸...
にが‐いちご【苦苺】
バラ科の落葉低木。山野に生え、高さ30〜50センチ。枝にとげがある。葉は三つに裂けていて、裏面は粉白色。春、白い花を開く。実は赤く熟し、食べられるが、核が苦い。五月いちご。
のいちご【野いちご】
《原題、(スウェーデン)Smultronstället》スウェーデン映画。ベルイマンの監督・脚本による、1957年公開の白黒作品。ある老教授の一日を通して、家族・人生・老いなどのテーマを幻想的に...
の‐いちご【野苺】
バラ科の草本のうち、山野に生え、イチゴ状の果実をつけるものの総称。ヘビイチゴ・ナワシロイチゴなど。 [補説]作品名別項。→野いちご
ばら‐いちご【薔薇苺】
バラ科の落葉小低木。山地に生え、高さ約40センチ。茎にはとげがあり、二、三対の小葉からなる羽状複葉がつく。7月ごろ、白い5弁花を開き、赤い実をつける。みやまいちご。
ふゆ‐いちご【冬苺】
バラ科の蔓性(つるせい)の常緑小低木。関東以西の暖地に分布し、高さ約30センチ。葉は円状の五角形で、裏面に毛が密生する。夏に白い5弁花が咲き、冬には実が赤く熟し、食べられる。寒苺(かんいちご)。...
へび‐いちご【蛇苺】
バラ科の多年草。原野や道端にみられ、茎は地をはい、節から新芽を出してふえる。葉は3枚の小葉からなる複葉で、長い柄をもつ。4〜6月、黄色い5弁花をつけ、実は赤く熟し、食べられるが味は淡白。くちなわ...
べにばな‐いちご【紅花苺】
バラ科の落葉小低木。本州中部以北の高山に自生。高さ約1メートル。とげはなく、葉は倒卵形の3枚の小葉からなる羽状複葉。7月ごろ、紫紅色の花が開き、実は黄色く熟し、食べられる。
もみじ‐いちご【紅葉苺】
バラ科の落葉小低木。中部以北の山地に自生。枝にとげがあり、葉は卵形で手のひら状に切れ込みがある。4、5月ごろ、白い5弁花をつけ、実は黄色に熟し、味がよい。きいちご。《季 春》