ねごろ‐ぬり【根来塗】
中世、根来寺やその近辺で主に日用品として作られた漆器。黒漆で下塗りした上に朱漆を塗ったものが多い。長年の使用で黒漆が斑文(はんもん)となってあらわれたものが茶人に好まれたため、それを意図的に表現...
ね‐しゃか【寝釈迦】
《「ねじゃか」とも》釈迦入滅のときの寝姿をかたどった像。涅槃(ねはん)像。寝仏(ねぼとけ)。《季 春》「小うるさい花が咲くとて—かな/一茶」
ねったい‐しまか【熱帯縞蚊】
ヤブカの一。ヤブカ属の昆虫で体長約3ミリ。体は黒茶色で白い縞がある。熱帯地方に広く分布し、デング熱や黄熱などの感染症を媒介する。日本では沖縄・小笠原諸島などに記録が残るが、現在は生息していない。
ねづ‐びじゅつかん【根津美術館】
東京都港区にある美術館。実業家根津嘉一郎が、茶器や仏教絵画などの収集品と邸宅・庭園を寄付したもので、昭和16年(1941)開館。尾形光琳の「燕子花図(かきつばたず)屏風」などを所蔵する。
ね‐ぬけ【根抜け】
1 同系統の窯で作った陶磁器のうち、最も古い製品。特に、古瀬戸の茶入れや古唐津(こからつ)などにいう。ねぬき。 2 物事の徹底していること。「学文知らぬ者は曽我とまでは気がついても、—がいたしま...
ねば・る【粘る】
[動ラ五(四)] 1 柔らかで、よく物にくっつき、また、よく伸びてちぎれにくい状態にある。「小麦粉を—・るまでこねる」 2 長時間根気よくがんばる。「—・って勝利をものにする」「喫茶店で半日—・...
ね‐まつり【子祭(り)】
陰暦10月または11月の甲子(きのえね)の日に行う大黒天の祭り。酒饌(しゅせん)・玄米・黒豆・二股大根(ふたまただいこん)などを供える。《季 冬》「—や寝て待てばぼたもちが来る/一茶」
の‐うさぎ【野兎】
1 ウサギ科の哺乳類。体長約50センチで尾は短い。森林や草地にすみ、体は茶色で、耳は長くて先が黒い。子は生まれたときすでに毛が生えそろい、目も開き、すぐ活発に動き回る。夜行性で、きわめて神経質。...
のうさん‐ぶつ【農産物】
農業によって生産される物。穀類・野菜・果物・茶・畜産物など。
の‐がけ【野掛(け)/野駆け】
1 春秋ののどかな日に、野山に遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。 2 野天で行う茶の湯。野点(のだて)。