ひ‐ごう【非業】
[名・形動] 1 仏語。前世の業因によらないこと。 2 前世の善因を受けないこと。また、そのさま。「—な(の)死」「天罰のがれ難く斯る—を遂げました」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉 3 運に恵まれないで...
ひし‐ばい【菱灰】
ヒシの実の殻を焼いて作った茶褐色の灰。主に香炉に用いる。
ひしゃく‐たて【柄杓立て】
茶の湯で、茶柄杓を立てておく具。しゃくたて。
ひたち‐おび【常陸帯】
1 昔、正月14日、常陸国鹿島神宮の祭礼で行われた結婚を占う神事。意中の人の名を帯に書いて神前に供え、神主がそれを結び合わせて占った。神功皇后による腹帯の献納が起源とされる。帯占。鹿島の帯。《季...
ひだ‐しゅんけい【飛騨春慶】
岐阜県高山市から産する黄褐色または赤褐色の春慶塗。慶長年間(1596〜1615)高山城主の長男で茶人の金森宗和が藩の塗師に命じて作らせたのが始まりという。飛騨春慶塗。
ひだり【左】
1 東に向いたとき北にあたる方。大部分の人が、食事のとき茶碗を持つ側。左方。「四つ角を—に曲がる」⇔右。 2 左方の手。ひだりて。「—が入って四つに組む」⇔右。 3 右手より左手の利くこと。左利...
ひ‐ちゃ【非茶】
本場で栽培した以外の茶。鎌倉時代から室町初期にかけては山城国栂尾(とがのお)以外で産した茶、室町初期以降は宇治以外で産した茶をいう。闘茶の用語。⇔本茶。
ひっ‐しき【引っ敷】
1 毛皮に緒をつけて腰の後ろに当て、座るときに敷物としたもの。腰当て。尻皮。 2 「引っ敷の板」の略。 3 敷物。ひしきもの。「火燵(こたつ)に紫ぶとんを掛け、茶繻子(ちゃじゅす)の—」〈浮・織...
ひつ‐まぶし【櫃まぶし】
名古屋の名物料理。小型の櫃(ひつ)に茶碗三杯程度の飯をいれ、刻んだウナギの蒲焼(かばやき)をのせたもの。一杯目はそのまま、二杯目は刻みネギや海苔(のり)などの薬味を加えて、三杯目は煎茶(せんちゃ...
ひと‐そろい【一揃い】
一組そろっていること。また、そのもの。「茶器—」