ひとつ‐ば【一葉】
ウラボシ科の常緑多年生のシダ。暖地の岩上や樹幹に生える。根茎は長くはい、堅く、茶褐色の鱗片(りんぺん)で覆われる。葉は単葉で堅く、裏面に白褐色の星状毛を密生。《季 夏》「なつ来てもただ—の一つか...
ひと‐つら【一連/一行】
1 ひと続きに並ぶようす。また、そのもの。ひとつらなり。1列。「—の雁(かり)」「—の並木」 2 同じ程度。同列。「下ざまの祝言と—にゃあいはれねえ」〈洒・世説新語茶〉
ひとり‐が【灯蛾/火取蛾】
鱗翅(りんし)目ヒトリガ科の昆虫。翅(はね)の開張6センチくらい。前翅は黒茶褐色の地に白いすじ模様があり、後ろ翅は赤い地に黒色の円紋が点在する。夏に出現し、夜行性でよく灯火に飛来。幼虫は赤褐色の...
ひどり‐がも【緋鳥鴨】
カモ科の鳥。全長48センチくらい。雄は頭部が赤茶色で額が黄白色、胸がぶどう色、背と側面が灰色。雌は全体に褐色。ユーラシア北部で繁殖。日本では冬鳥で、港湾・湖沼でみられ、雄はピューと笛のような声で...
ひ‐ど・る【火取る】
[動ラ五(四)]火であぶる。さっと焼く。「茶ヲ—・ル」〈和英語林集成〉
ひ‐なが【日長/日永】
春になって、昼間が長く感じられること。また、その時節。「春の—」《季 春》「うら門のひとりでにあく—かな/一茶」
ひな‐まつり【雛祭(り)】
3月3日の上巳(じょうし)の節句に、女児のある家で雛人形を飾り、菱餅・白酒・桃花などを供えて祝う行事。けがれ・災いを人形(ひとがた)に移しはらおうとする風習が起源とされる。雛遊び。ひいなまつり。...
ひねくれいっさ【ひねくれ一茶】
田辺聖子の長編小説。小林一茶の人生を描く。平成4年(1992)刊。翌年、第27回吉川英治文学賞受賞。
ひ‐ふ【被風/被布/披風】
着物の上に着る、羽織に似た外衣。襟もとを四角にあけ、胸のところで左右を深く合わせて組紐(くみひも)でとめる。江戸時代は茶人・俳人などが着たが、明治時代以後は変形して主に女性の和装用コートとなった...
ひ‐みじか【日短】
冬の昼間の短いこと。短日(たんじつ)。《季 冬》「—やかせぐに追ひつく貧乏神/一茶」