やくもがころした【八雲が殺した】
赤江瀑の小説。幻想的な短編小説。小泉八雲の怪談物語「茶わんのなか」を題材とする。昭和59年(1984)刊行。同年、長編「海峡」とあわせ第12回泉鏡花文学賞を受賞。
やこう‐がい【夜光貝】
リュウテンサザエ科の巻き貝。潮間帯下の岩礁にすみ、貝殻は球卵形で、殻径約20センチと大形。殻は厚く、表面は緑茶色、内面は真珠光沢が強い。奄美群島以南に産し、肉は食用、殻は貝細工や螺鈿(らでん)の...
やしき‐がた【屋敷方】
武家。武家方。「町方」「公家方」などに対していう。「—にてお茶の間といふに同じ」〈浮・織留・六〉
やすみ‐ぢゃや【休み茶屋】
休憩所になる茶屋。
や‐そう【野僧】
[名]田舎の僧侶。また、僧侶を軽蔑していう語。「茶飲まん、訪はんと云ひて、つひに訪はず。—なり」〈胆大小心録〉
[代]一人称の人代名詞。僧侶が自分をへりくだっていう語。拙僧。「もし飢ゑ給ふと...
やつしろ‐やき【八代焼】
熊本県八代市から産する陶器。寛永年間(1624〜1644)上野焼(あがのやき)の陶工上野喜蔵が創始、細川藩の御用窯として栄えた。象眼文を特色とし、茶陶にすぐれたものが多い。高田(こうだ)焼。平山焼。
やつで‐ひとで【八手海星】
ヒトデ科のヒトデ。磯にすみ、直径約10センチ、焦げ茶色で青や白の斑点がある。腕は長く、ちぎれやすいが再生し、7〜10本のものがみられる。房総半島以南に分布。
やながわ‐やき【柳川焼】
福岡県柳川産の土器。慶長年間(1596〜1615)の創始で、茶人に愛好される。蒲池焼(かまちやき)。
やぶ‐か【藪蚊/豹脚蚊】
双翅(そうし)目カ科ヤブカ属の昆虫の総称。樹陰にすみ、体は黒茶色で白い縞がある。日中活動し、人の血を吸う。デング熱などを媒介するものもある。ヒトスジシマカ・トウゴウヤブカなど。しまか。《季 夏》...
やぶのうち‐りゅう【藪内流】
茶道の分派の一。藪内宗巴を遠祖とし、その養子剣仲紹智(けんちゅうじょうち)が千利休に師事して創始。比較的古風を保つ。三千家を上流というのに対し下流という。藪内。