あぶら‐がや【油茅/油萱】
カヤツリグサ科の多年草。山地などの湿地に生え、高さ約1メートル。長い線形の葉が互生する。秋、茶褐色で油のにおいのする穂をつける。なきり。かにがや。
あぶら‐やけ【油焼け】
[名](スル)魚類の干物などが古くなったりして脂肪分が酸化し、赤茶けて味が悪くなること。
あへん【阿片/鴉片】
《(英)opiumの中国の音訳から》 1 ケシの未熟な果実からとれる乳液を乾燥させた茶褐色の粉末。モルヒネを多量に含み、代表的麻薬の一種。鎮痛・催眠作用がある。常用すると中毒となり廃人同様となる...
あべかわ‐もち【安倍川餅】
焼いた餅を湯に浸し、砂糖をまぜたきな粉をまぶしたもの。江戸時代、安倍川の渡しの茶店で供されたのに始まるという。
あべ‐ちゃ【安倍茶】
静岡県安倍川流域産の茶。
あま‐いろ【亜麻色】
亜麻糸の色。黄色がかった薄茶色。
あまちゃ‐づる【甘茶蔓】
ウリ科の蔓性(つるせい)の多年草。山中に生え、巻きひげで他にからみつく。葉はふつう5枚の小葉からなり、複葉。雌雄異株。晩夏から初秋に黄緑色の小花をつける。果実は丸く、熟すと黒緑色。葉は乾かして甘...
あまもり‐ぢゃわん【雨漏り茶碗】
高麗(こうらい)茶碗の一。長年使っているうちに茶が釉(うわぐすり)の気泡にしみ込んでできた、紫鼠色のしみがあるもの。雨漏り手。
あまり‐ちゃ【余り茶】
茶筒に使い残した茶。また、茶碗に飲み残した茶。「—には福がある。呑んでお休みなされ」〈浄・盛衰記〉
あみがさ‐ぢゃや【編み笠茶屋】
近世、遊郭に入る客に、顔を隠すための編み笠を貸した茶屋。京都島原の丹波口や江戸吉原の大門外にあった。「入り口の茶屋に二歩(ぶ)、泥町の—に一歩(ぶ)」〈浮・諸艶大鑑・二〉