荒ら／疎ら（あばら）とは？意味・読み方・使い方

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あばら【^▽荒ら／^▽疎ら】
の解説

［形動］［文］［ナリ］

１荒れ果てたさま。
1. 「女はそのまま—な板敷のうえにいつまでも泣き伏していた」〈堀辰雄・曠野〉

２すきまだらけのさま。まばら。
1. 「うしろ—になりにければ、力及ばで引き退く」〈平家・七〉

［名］「荒ら屋2」に同じ。〈新撰字鏡〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

荒らの前後の言葉

荒らの例文(18)

出典：青空文庫

･･･辺に多い弘法麦だけは疎らに砂の上に穂を垂れていた。その穂は僕等の･･･芥川竜之介「海のほとり」
･･･が、ここだけは人足の疎らな通りに、水々しい枝葉を茂らしているんだ･･･芥川竜之介「奇怪な再会」
･･･僕等は松の間を、――疎らに低い松の間を通り、引地川の岸を歩いて行･･･芥川竜之介「蜃気楼」

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