しおり【撓/萎】
1 (ふつう「シオリ」と書く)能で、泣くようすを表現する型。手の指を伸ばしてそろえ、斜めに顔の前に上げ、面(おもて)を少しうつむかせる。 2 蕉風俳諧の根本理念の一。対象に対する作者の繊細な感情...
しお・る【撓る/萎る】
[動ラ四] 1 しなわせる。たわめる。「秋風は軒場の松を—・る夜に月は雲居をのどかにぞ行く」〈玉葉・秋下〉 2 しみじみとした感じを出す。また、能で、泣く動作をする。「調子の真中を三重に—・り...
しお・れる【萎れる】
[動ラ下一][文]しを・る[ラ下二] 1 草木が生気を失って、ぐったりする。「花が—・れる」 2 気落ちして、しょんぼりする。元気がなくなる。「試験に失敗して—・れている」 [用法]しおれる・し...
しな・びる【萎びる】
[動バ上一][文]しな・ぶ[バ上二]水分が失われて、張りのない縮んだ状態になる。衰えてみずみずしさを失う。「野菜が—・びる」「老人の—・びた顔」 →萎(しお)れる[用法]
しな・ぶ【萎ぶ】
[動バ上二]「しなびる」の文語形。
しな・ゆ【萎ゆ】
[動ヤ下二]しおれる。しぼむ。「君に恋ひ—・えうらぶれ我が居れば秋風吹きて月傾きぬ」〈万・二二九八〉
しぼ・む【萎む/凋む】
[動マ五(四)] 1 草花などが生気をなくしてしおれたり縮んだりする。「花が—・む」 2 いっぱいにふくらんでいたものが張りを失い、縮む。「風船が—・む」 3 好ましいものへの期待で大きくふくら...
なえ【萎え】
力が抜けて自由がきかなくなること。なえること。「足の—」「気力の—」 [補説]「あしなえ」「てなえ」の「なえ」は、歴史的かなづかいが「なへ」であり、意味も足や手の運用が自由でないことの意で「萎え...
なえ‐しょうぞく【萎装束】
⇒なえそうぞく
なえ‐そうぞく【萎装束】
糊(のり)を使わずに、柔らかな生地で仕立てた装束。平安末期から行われた強装束(こわそうぞく)に対して従来のものをいう。うちなし。なえしょうぞく。