かつら‐ぶんじ【桂文治】
[1846〜1911]落語家。6世。江戸の人。名人といわれ、道具・鳴り物・声色(こわいろ)入りの芝居噺(しばいばなし)を大成した。
かつら‐ぶんらく【桂文楽】
[1892〜1971]落語家。8世。東京の生まれ。本名、並河益義。「明烏(あけがらす)」「船徳」などを得意とし、名人とうたわれた。
かつら‐べいちょう【桂米朝】
[1925〜2015]落語家。3世。満州の生まれ。本名、中川清。上方落語の復興と発展に力を尽くした。人間国宝。平成21年(2009)落語家では初の文化勲章受章。
かつら‐みきすけ【桂三木助】
[1902〜1961]落語家。3世。東京の生まれ。本名、小林七郎。繊細な芸風で人気を得た。
かみがた‐ばなし【上方咄】
⇒上方落語
かみがた‐らくご【上方落語】
上方を中心に発達した落語。江戸中期の露の五郎兵衛と米沢彦八を祖とする。見台(けんだい)を前へ置き、張り扇と小拍子を鳴らし、時には囃子(はやし)や鳴り物も入れる。大阪落語。上方咄(かみがたばなし)。
かるくち‐ばなし【軽口話】
滑稽で、落ちのある話。笑話、落語の類。
かんがえ‐おち【考え落ち】
落語の落ちの一。よく考えないとその意味やおかしみがわからない落ち。
きさらづ‐じんく【木更津甚句】
民謡の一つで、安政(1854〜1860)ごろ、木更津出身の落語家木更津亭柳勢が寄席で歌い広めたもの。船頭たちの船唄(ふなうた)がもとといわれる。
きり‐ねた【切りねた】
1 漫才で、最後にどっと笑わせて舞台を降りるときに用いるねた。 2 落語で、真打ちが演じるものとされている出し物。大ねた。