あま‐な【甘菜】
ユリ科の多年草。日当たりのよい原野に生える。卵形の鱗茎(りんけい)から広線形の葉が2枚出る。春、約20センチの茎の先に白い花を1個開く。鱗茎を食用とする。むぎぐわい。まつばゆり。
あま‐にゅう【甘にゅう】
セリ科の多年草。本州中部以北の山地に自生。高さ2〜3メートル。葉は三つに裂けていて、それぞれは卵状三角形をしている。夏、多数の白い小花が集まって咲く。茎に甘みがある。
あまのはしだて【天橋立】
京都府北部、日本海の宮津湾にある砂嘴(さし)。全長約3.3キロ、幅40〜100メートル。これに区切られてできた潟湖を阿蘇(あそ)海とよぶ。日本三景の一。砂嘴にある磯清水は、古来歌に詠まれた名水。...
あまはらし‐かいがん【雨晴海岸】
富山県高岡市と氷見(ひみ)市との境にある海岸。富山湾に臨み、岩礁(がんしょう)・白砂青松の続く景勝地で、万葉集にも詠まれている。夏は海水浴場となる。付近の桜谷の丘には国指定史跡の桜谷古墳がある。...
あま‐も【甘藻】
アマモ科の多年草。砂の多い浅い海底に群生。根茎に甘みがある。茎は扁平で枝が分かれ、淡緑色。葉は線形で長さ0.5〜1メートル。初夏、へら状のさやの中に雄花と雌花が交互に並んでつく。葯(やく)は黄色...
アマリリス【amaryllis】
1 ヒガンバナ科ヒペアストルム属の植物を交配した園芸品種の総称。花の色は赤・淡紅・白色、縞(しま)模様などがある。暖地では夏に開花。南アメリカの原産。ジャガタラずいせん。《季 夏》「温室(むろ)...
あみ‐びと【網人】
網を使って漁をする人。漁師。あみうど。「浦風に霞を結ぶ—は春の空にや心ひくらん」〈雲葉・一〉
あめ【雨】
《原題Rain》モームの短編小説。南洋の小島に上陸した宣教師が、降り続く雨の中で理性を崩壊させていくさまを描く。1921年刊行の短編集「木の葉のそよぎ」に収録。
飴(あめ)と鞭(むち)
支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえ。社会保険制度で労働者を優遇するとともに社会主義者鎮圧法を制定して支配した、ドイツのビスマルクの政策を評した言葉。
アメリカ‐しろひとり【アメリカ白灯蛾】
ヒトリガ科の蛾。全体に白色で、翅(はね)に黒点が散在。幼虫は長く白い毛をもち、葉を集めた巣をつくって生息する。桜・プラタナスなどの害虫。第二次大戦後、北アメリカから東京付近に侵入し、広がった。