さんげつき【山月記】
中島敦の短編小説。昭和17年(1942)、「文学界」誌に、総題「古潭」として「文字禍」とともに掲載された、著者のデビュー作品。中国、唐代の伝奇物語「人虎伝」を題材とする。
さんしょううお【山椒魚】
井伏鱒二の短編小説。体が大きくなり、岩屋から出られなくなったサンショウウオの悲嘆を描く。大正12年(1923)年の作品「幽閉」を改稿して昭和4年(1929)に発表。昭和60年(1985)、全集へ...
さんそんしょくりょうきろく【山村食料記録】
森荘已池(もりそういち)の詩集。著者没後の平成15年(2003)に刊行。著者の四女で詩人の森三紗(みさ)が解説を付している。
さんちゅうほうろう【山中放浪】
今日出海(こんひでみ)による従軍記。昭和24年(1949)刊行。第二次大戦中、報道班員としてフィリピン戦線へ赴いた著者による戦場記録文学。
サーバーのいぬたち【サーバーの犬たち】
《原題Thurber's Dogs》サーバーのエッセー集。1958年刊。生涯に40匹を超える犬を飼った著者の、犬にまつわるエッセーをまとめたもの。別邦題「サーバーのイヌ・いぬ・犬」。
ざっそうえん【雑草園】
山口青邨の第1句集。昭和9年(1934)刊行。題名は、著者が東京の杉並区和田にあった自宅につけた呼び名に由来。
しいんしゅう【柹蔭集】
島木赤彦の第5歌集。大正15年(1926)7月刊。同年3月に死去した著者の遺作。
シェークスピアけんきゅう【シェークスピア研究】
《原題、(ドイツ)Shakespeare-Studien》ドイツの劇作家ルートウィヒによる演劇評論。著者没後の1871年に刊行。
しき【識】
1 物事の道理を知ること。また、見識があること。「—不識」 2 知り合っていること。見知っていること。面識。「一面の—もない」 3 書き記すこと。また、その文字など。「著者—」 4 《(梵)vi...
ししゃのしょ【死者の書】
《The Book of the Dead》古代エジプトで副葬された宗教書。神への賛歌や、冥福・復活のための教訓・呪文をパピルスなどに書いたもの。新王国時代(前16世紀半ば〜前11世紀後半)に...