いさなとりえことば【勇魚取絵詞】
江戸後期の書。国学者小山田与清(おやまだともきよ)による文政12年(1829)の跋(ばつ)があるが、著者未詳。天保3年(1832)刊。肥前国松浦郡生月(いきつき)島の益富又左衛門正弘の捕鯨と鯨処...
いさはやしょうぶにっき【諫早菖蒲日記】
野呂邦暢の歴史小説。昭和52年(1977)刊行。著者の故郷である諫早を舞台に、幕末における人々の日常を描く。
いしのニンフたち【石のニンフ達】
宮原昭夫の短編小説。昭和41年(1966)、第23回文学界新人賞を受賞した著者のデビュー作品。同作を表題作とする小説集は昭和44年(1969)刊行。
いちげつものがたり【一月物語】
平野啓一郎の中編小説。平成11年(1999)刊行。デビュー作「日蝕」と本作、続く「葬送」は、ロマンチック三部作と呼ばれる、著者の初期の代表作。
いちにち【一日】
《原題、(イタリア)Il Giorno》イタリアの詩人、パリーニによる4部構成の風刺詩。1763年から1801年にかけて「朝」「昼」「夕」「晩」を刊行(うち「夕」「晩」は未完で、著者没後の刊行)。
い‐ちょ【遺著】
1 後世にのこされた著書。 2 著者の死後に出版された著作。
いっぽんのなまり【一本の鉛】
佐野洋の長編推理小説。昭和34年(1959)刊。著者初の長編作品。
いぬのとし【犬の年】
《原題、(ドイツ)Hundejahre》ドイツの小説家、グラスの長編小説。1963年刊。著者の処女小説である「ブリキの太鼓」(1959年刊)、「猫と鼠」(1961年刊)とあわせ、3部作をなす。
いんゆとしてのやまい【隠喩としての病】
《原題Illness as Metaphor》ソンタグの評論。1978年刊。癌(がん)を患った著者が、病(やまい)に関する多様な隠喩を分析し論じる。
うえておおかみ【飢えて狼】
志水辰夫によるハードボイルド小説。昭和56年(1981)刊。編集者、フリーライターなどとして活動していた著者による初の小説作品。「背いて故郷」「裂けて海峡」とともに3部作をなす。