くず‐そうめん【葛素麺】
1 葛粉を用い、そうめんのように乾燥して仕上げたもの。ゆでたあと冷やし、糖蜜や醤油をつけて食べ、また椀種(わんだね)に用いる。《季 夏》 2 葛粉を練ってねかせたものを熱湯中にめん状に突き出して...
くず‐だまり【葛溜まり】
葛あんのこと。
くず‐だんご【葛団子】
葛粉で作った団子。
くず‐ちまき【葛粽】
葛粉に砂糖を入れてこね、笹の葉などに包んで蒸したもの。水仙ちまき。
くず‐に【葛煮】
葛粉を用いた煮物。材料に葛粉をまぶして煮る方法と、仕上げに水で溶いた葛粉を加えてとろみを出す方法とがある。
くず‐ねり【葛練り/葛煉り】
葛粉に水と砂糖を加え、煮ながらやや固めに練った菓子。《季 夏》
くずのは【葛の葉】
信太妻(しのだづま)伝説中の白狐(しろぎつね)。女に姿を変えて安倍保名(あべのやすな)の妻となり、安倍童子、のちの晴明を産むが、正体が現れて信太の森に姿を隠す。 浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑(あし...
くずのは‐の【葛の葉の】
[枕]葛の葉が風に吹かれて白い裏を見せるところから、「うら」「うらみ」などにかかる。「—うらみにかへる夢の夜を忘れがたみの野辺の秋風」〈新古今・雑上〉
くずのまつばら【葛の松原】
江戸前期の俳論書。1冊。各務支考著。元禄5年(1692)刊行。松尾芭蕉や宝井其角などの句について随筆風にまとめたもの。
くず‐はら【葛原】
葛の生えている原。