ほたる‐かずら【蛍葛】
ムラサキ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。高さ約20センチで、長楕円形の葉を互生。全体に粗い毛がある。春、茎頂にるり色の5弁花を開く。花後、基部から横にはう枝を出し、新株を生じる。るりそう。...
ま‐くず【真葛】
葛の美称。「—延(は)ふ夏野の繁くかく恋ひばまこと我が命常ならめやも」〈万・一九八五〉
まさき‐の‐かずら【真拆の葛】
テイカカズラ、またはツルマサキの古名という。上代、神事に用いられた。「み山にはあられ降るらし外山(とやま)なる—色づきにけり」〈古今・神遊びの歌〉
もろ‐かずら【諸葛/諸鬘】
1 フタバアオイの別名。 2 《「もろかつら」とも》古く、京都賀茂神社の賀茂の祭に、桂(かつら)と葵(あおい)の二つを髪や冠にさすもの。また、社殿を飾るもの。葵だけをかけるのを「かたかずら」とい...
やま‐さなかずら【山さな葛】
山にある野生のサネカズラ。「あしひきの—もみつまで妹(いも)に逢はずや我(あ)が恋ひ居らむ」〈万・二二九六〉
よしの‐くず【吉野葛】
奈良県吉野地方から産する上質の葛粉。