ふじ‐の‐たもと【藤の袂】
藤衣(ふじごろも)のたもと。喪服のたもと。また、藤衣。「くちなしの花色衣ぬぎかへて—になるぞ悲しき」〈右京大夫集〉
ふじ‐の‐まる【藤の丸】
1 藤の花を円形に図案化した文様。 2 紋所の名。二房の花を円形に描いたもの。上がり藤と下がり藤がある。
ふじ‐ばかま【藤袴】
1 キク科の多年草。川岸などに生え、高さ約1メートル。茎は直立し、葉は三つに裂けていて、対生する。8、9月ごろ、淡紅紫色の頭状花を密につける。秋の七草の一。蘭草。《季 秋》「—吾亦紅(われも...
ふじま【藤間】
日本舞踊の流派の名。および、それに属する舞踊家の芸名。
ふじまえ‐ひがた【藤前干潟】
愛知県名古屋市南部にある干潟。伊勢湾に流れ込む日光川・庄内川・新(しん)川の河口に位置する。名古屋港の中に残された干潟で、毎年シギ・チドリなど2万羽以上が飛来する渡り鳥の中継地。面積3.23平方...
ふじま‐かんじゅうろう【藤間勘十郎】
日本舞踊、藤間流家元の名。3世藤間勘兵衛が、一時勘十郎を名のったのを初世とする。その養子藤間大助が2世を継ぎ、以後茅場町(かやばちょう)の藤間とよばれる。
ふじま‐かんべえ【藤間勘兵衛】
日本舞踊、藤間流家元の名。7世まで続く。 (初世)[?〜1769]武蔵の人。生地の川越藤間村から姓をとったとされる。江戸に出て、振付師となる。 (3世)[?〜1821]2世の養子で、初世藤間...
ふじ‐まめ【藤豆/鵲豆】
マメ科の蔓性(つるせい)の一年草。葉は3枚の小葉からなる複葉。夏から秋、紫色か白色の蝶形の花が咲く。莢(さや)は鎌形で、黒色の豆が数個入る。若い莢は食用。熱帯地方の原産で、栽培される。千石(せん...
ふじま‐りゅう【藤間流】
日本舞踊の流派の一。宝永年間(1704〜1711)に初世藤間勘兵衛が創始。勘十郎家(茅場町の藤間)と勘右衛門家(浜町の藤間)とがある。
ふじ‐むすめ【藤娘】
大津絵の画題の一。塗り笠をかぶり、藤の花模様の着物を着て藤の枝を肩にした娘を描くもの。 歌舞伎舞踊。長唄。勝井源八作詞、4世杵屋六三郎作曲。五変化舞踊「歌へすがへす余波大津絵(かえすがえすお...