がい‐はん【外藩】
1 諸侯の封ぜられた国。 2 大名。特に外様(とざま)大名。 3 都から遠く離れた地方。「—におとされ給ひしかば」〈読・春雨・海賊〉
きゅう‐はん【旧藩】
明治維新後、江戸幕府時代の各藩をさしていった語。
ざい‐はん【在藩】
[名](スル)江戸時代、大名やその家臣が江戸ではなく自分の藩にいること。多く、在府に対して在国という。
しょう‐はん【小藩】
1 領地の石高の少ない藩。 2 慶応4年(1868)禄高で諸藩を3区分したうちの、1万石以上9万石未満の藩。明治3年(1870)に改めて5万石未満とした。→大藩 →中藩
しん‐ぱん【親藩】
江戸時代の大名の家格の一。徳川家一門および分家で大名になったもの。尾張・紀伊・水戸の御三家や越前松平家など。
たい‐はん【大藩】
1 領地の広い藩。禄高の多い藩。 2 明治元年(1868)禄高で諸藩を大・中・小の三等に分けたもののうちの、40万石以上の藩。同3年には15万石以上に改正。
だっ‐ぱん【脱藩】
[名](スル)江戸時代、武士が藩籍を抜けて浪人になること。「庄内自余の—士等に漸次(しだい)に領内へ斫(き)り込まれ」〈染崎延房・近世紀聞〉
ちゅう‐はん【中藩】
明治元年(1868)禄高で藩を三等に区別したうちの、10万石以上40万石未満の藩。同3年、改めて5万石以上15万石未満とした。→小藩 →大藩
はい‐はん【廃藩】
藩を廃すること。藩制を廃止すること。
はん【藩】
1 江戸時代、大名が支配した領域およびその統治機構。「長州—」 2 明治元年(1868)維新政府が旧幕府領に府・県を置いたのに対し、旧大名領をさす公称。