やぶ‐かげ【藪陰】
藪の陰になる所。やぶのかげ。
藪(やぶ)から棒(ぼう)
《藪の中から突然に棒を出す意から》突然に物事を行うさま。だしぬけ。唐突。「—の話」 [補説]「藪蛇」との混同で、「藪から蛇」とするのは誤り。
やぶ‐かんぞう【藪萱草】
ススキノキ科の多年草。野原にみられ、高さ約1メートル。葉は2列に重なり合って出て、幅広い線形。夏、花茎を伸ばし、黄赤色の八重咲きの花を数個つける。実はできない。若葉は食用。わすれぐさ。
やぶ‐がき【藪垣】
藪のような垣。また、藪の周りの垣根。
やぶ‐がらし【藪枯】
ブドウ科の蔓性(つるせい)の多年草。空き地などに生え、よく伸びて分枝し、巻きひげがあり、他の植物を覆って枯らすことがある。葉は卵形の5枚の小葉からなる鳥足状の複葉で、互生。夏、淡緑色の小花を多数...
やぶ‐きり【藪螽蟖】
キリギリス科の昆虫。体長約3.5センチ。体は頑丈で緑色、背面がやや褐色を帯びる。キリギリスに似るが、前翅(まえばね)は長い。成虫は夏に現れ、高木の上にすみ、雄はシュルルルと鳴く。
やぶ‐くぐり【藪潜り】
1 藪をくぐって行くこと。また、そのもの。 2 ⇒韮山笠(にらやまがさ)
やぶ‐くすし【藪薬師】
「藪医者(やぶいしゃ)」に同じ。「われらがやうなる—には」〈虎明狂・雷〉
やぶ‐こうじ【藪柑子】
サクラソウ科の常緑小低木。低い山地の林内に生え、高さ約15センチ。葉は長楕円形で先がとがり、質は厚くてつやがある。夏、数個の白い小花を下向きにつけ、冬に赤い実を結ぶ。鉢植えなどにし、正月の飾りに...
やぶこうじしゅう【藪柑子集】
吉村冬彦の筆名で書かれた、寺田寅彦の随筆集。大正12年(1923)刊行。