あららぎ【蘭】
1 イチイの別名。 2 ノビルの古名。「一根(ひともと)の—を採りて」〈北野本允恭紀〉
らに【蘭】
《「らん」の撥音「ん」を「に」と表記したもの》フジバカマの古名。「—の花のいとおもしろきを持(も)給へりけるを」〈源・藤袴〉
らりょうおう【羅陵王/蘭陵王】
⇒らんりょうおう(蘭陵王)
らん【蘭】
1 ラン科の単子葉植物の総称。約2万5000種が熱帯を中心に広く分布。地中に根をはる地生のほか着生・腐生もあり、ふつう多年草。花びら・萼(がく)とも3枚ずつで、1枚は形や色の変化した唇弁となり、...
らん【蘭】
[人名用漢字] [音]ラン(呉)(漢) 1 キク科の草の名。フジバカマ。「蘭草」 2 ラン科植物の総称。また、それに類したもの。「金蘭・紫蘭・春蘭・鈴蘭(すずらん)・葉蘭(はらん)・木蘭・君子蘭...
らん‐い【蘭医】
江戸時代、オランダから伝わった医学を修めた医者。蘭方(らんぽう)医。
らん‐いん【蘭印】
⇒蘭領(らんりょう)インド
らん‐が【蘭画】
江戸時代、オランダ人により伝えられた西洋画。また、その画法で描かれた絵画。
らん‐がく【蘭学】
江戸中期以降、オランダ語によって西洋の学術・文化を研究した学問。享保年間(1716〜1736)、青木昆陽・野呂元丈(のろげんじょう)の蘭書の訳読に始まり、前野良沢(まえのりょうたく)・杉田玄白・...
らんがくかいてい【蘭学階梯】
江戸後期の蘭学入門書。2巻。大槻玄沢(おおつきげんたく)著。天明3年(1783)成立、同8年刊。蘭学の研究意義・発達の歴史、オランダ語の文字・発音・文法・訳例などを説明したもの。