むしのいろいろ【虫のいろいろ】
尾崎一雄の短編小説。昭和23年(1948)「新潮」誌に掲載。
むし‐の‐くちやき【虫の口焼(き)】
節分行事の一。夕刻に、イワシの頭、髪の毛、ネギなど臭気の強いものを焼きながら、害虫駆除の唱え言をする。
むし‐の‐しらせ【虫の知らせ】
よくないことが起こりそうであると感じること。
むし‐の‐す【虫の巣】
虫が食い荒らしたあとのような穴をたくさんつけて作った練り物の玉。緒締めなどにする。からふと玉。むしのす玉。
むし‐の‐たれぎぬ【枲の垂れ衣/虫の垂れ絹/帔】
平安時代から鎌倉時代にかけて、中流女性の外出の際に、市女笠(いちめがさ)の周囲に苧麻(からむし)の繊維で織った薄い布を長く垂らしたもの。むし。むしたれ。
むし‐の‐ね【虫の音】
虫の鳴く声。特に、秋の虫にいう。《季 秋》「—に折々わたる嵐かな/青蘿」 地歌・箏曲(そうきょく)の曲名。明和・安永(1764〜1781)ごろ、藤尾勾当作曲。歌詞は謡曲「松虫」などにより、手...
むし‐はらい【虫払い】
「虫干し」に同じ。《季 夏》「贋物(にせもの)のいく代めでたし—/几董」
むし‐ば【虫歯/齲歯】
歯の硬い組織が、口腔内の細菌の作用による食べかすの発酵で溶解し、破壊される状態。また、その歯。虫食い歯。齲歯(うし)。
むし‐ば・む【虫食む/蝕む】
[動マ五(四)] 1 虫が食って形を損なう。むしくいになる。「—・んだような格子の柱に」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 病気などで、からだや精神を少しずつ損なう。「大気汚染が健康を—・む」「心が—・まれる」
むし‐ばら【虫腹】
寄生虫によって起こる腹痛。