はっ‐たい【八体】
1 漢字の8種の書体。諸説あり、漢代の「説文解字」では、秦の八体として大篆(だいてん)・小篆(しょうてん)・刻符・虫書・摹印(ぼいん)・署書・殳書(しゅしょ)・隷書(れいしょ)を挙げる。 2 発...
はった‐せん【八田線】
動物地理区の境界線の一。宗谷海峡で東西に引かれる。この線の南北で、両生類・爬虫類(はちゅうるい)および淡水性無脊椎動物の分布が異なる。明治43年(1910)、動物学者の八田三郎が提唱。宗谷線。
はっちょう‐とんぼ【八丁蜻蛉】
トンボ科の昆虫。体長約1.5センチで、世界的に最小の種。成熟すると雌の体は黄色、雄では紅色になる。湿地にすみ、飛翔(ひしょう)力は弱い。名は愛知県名古屋の八丁畷(なわて)に多産したことによる。
這(は)っても黒豆(くろまめ)
黒いものが這い出しても、虫であると認めず、黒豆であると言い張ること。間違っていても、強情に自説を曲げないことのたとえ。
はっぽう‐さんご【八放珊瑚】
花虫(かちゅう)綱八放サンゴ亜綱の腔腸動物の総称。すべて海産。ポリプの胃腔に8枚の隔壁があり、8本の触手をもつ。アカサンゴ・ウミエラなど。
はつおん‐きかん【発音器官】
発音に関与する器官。哺乳類では声帯を主とする音声器官、鳥では鳴管、昆虫では翅(はね)の摩擦器など。
はつ‐こえ【初声】
《「はつごえ」とも》 1 新年の朝初めて聞く鳥の声。《季 新年》 2 各季節に初めて聞く鳥や虫の鳴き声。「ほととぎす汝(な)が—は我(われ)にもが五月(さつき)の玉に交へて貫(ぬ)かむ」〈万・一...
はつ‐なき【初鳴き】
特定の時期に鳴き声を発する鳥や昆虫などが、一年のうち初めて鳴くこと。また、その鳴き声。「ウグイスの—」
はつ‐ね【初音】
鳥や虫の、その年、その季節の最初の鳴き声。特に、鶯(うぐいす)の鳴き声にいう。《季 春》「うぐひすの身を逆(さかさま)に—かな/其角」
源氏物語第23巻の巻名。光源氏、36歳。源氏の年賀回り...
は‐な
[連語]《係助詞「は」+間投助詞「な」》 1 主題を明示して軽く念を押す意を表す。…はね。「勤めの身—、全盛する程世間が張ってつらいものでごんす」〈浄・大経師〉 2 (文末にあって)軽く念を押す...