せみ‐やどりが【蝉寄生蛾/蝉宿蛾】
鱗翅(りんし)目セミヤドリガ科の昆虫。小形のガで、翅(はね)は黒褐色。木の幹に産卵し、幼虫はヒグラシ・ツクツクボウシなどに外部寄生して白色の蝋(ろう)を分泌する。成熟すると草間におりてさなぎになる。
せみわろう【蝉和郎】
石牟礼道子の自伝的エッセー集。平成8年(1996)刊行。
せん【蝉】
[人名用漢字] [音]セン(漢) [訓]せみ 〈セン〉 1 昆虫の名。セミ。「蝉蛻(せんぜい)/寒蝉・秋蝉」 2 連なって美しい。「蝉鬢(せんびん)」 〈せみ(ぜみ)〉「蝉時雨(せみしぐれ)...
せん‐ぎん【蝉吟】
セミが鳴くこと。また、その声。
せん‐せい【蝉声】
セミの鳴き声。
せん‐ぜい【蝉蛻】
[名](スル) 1 セミの抜け殻。転じて、外形のみで中身のないこと。 2 迷いから覚め、悟りの境地に達すること。蝉脱(せんだつ)。「濁世の汚穢(おわい)を被り、容易に之—すること能わず」〈織田訳...
せんそう‐あめい【蝉噪蛙鳴】
蝉(せみ)や蛙(かえる)がうるさく鳴き騒ぐこと。転じて、騒がしいばかりで、何の役にも立たないことや、議論・文章のへたなことのたとえ。蛙鳴蝉噪。「—の論」
せん‐だつ【蝉脱】
[名](スル)《「蝉蛻(せんぜい)」の「蛻」を「脱」に誤った語か》「蝉蛻(せんぜい)2」に同じ。「今までの生活からすっぽり—して了おうと」〈里見弴・善心悪心〉
せん‐びん【蝉鬢】
蝉(せみ)の羽のように透きとおって見える鬢。女性の美しい髪のたとえ。また、美人のこと。「—肩にふり乱れて」〈読・弓張月・続〉