みつ‐あり【蜜蟻】
アリ科の昆虫。メキシコなどの砂漠地帯に分布。餌の得られる時期に、若い働きアリの弾力のある腹に蜜を詰め込み、貯蔵する習性がある。そのため球状にふくらんで歩行できず、巣室の天井からぶら下がる。みつつ...
やま‐あり【山蟻】
膜翅(まくし)目アリ科ヤマアリ亜科の昆虫の総称。山地にすむものが多い。脚は長くて歩くのに適し、腹端に毒針をもたない。幼虫は繭を作らない。クロヤマアリ・サムライアリ・ムネアカオオアリなど。《季 夏》
よせ‐あり【寄せ蟻】
梁(はり)や鴨居(かもい)をつるときに用いる仕口(しくち)。吊(つ)り束(づか)の下端に蟻枘(ありほぞ)を作り、梁や鴨居に蟻穴と逃げ穴を彫り、蟻枘を逃げ穴から差し込んで横に移動させ、蟻穴に収める...
よるのあり【夜の蟻】
高井有一による連作短編集。平成元年(1989)刊。定年を期に息子夫婦と同居することになった老夫婦の日常を描く。「半日の放浪」「木彫の雛」など7作を収録。
ろう‐ぎ【螻蟻】
ケラとアリ。また、虫けら。小さくて取るに足りないもののたとえ。「大日輪は—の穴にも光を惜まず」〈露伴・二日物語〉