ねごろ‐しゅう【根来衆】
根来寺の僧兵。南北朝時代以後、特に戦国時代に鉄砲で武装して強大な勢力をもった。石山合戦で石山本願寺に味方して織田信長軍と戦ったが、のち、豊臣秀吉に滅ぼされた。根来寺衆。根来法師。
ねつけ‐しゅう【根付衆】
いつもその人にくっついて、側を離れずにいる人たち。腰巾着(こしぎんちゃく)たち。「お—にとがめられ」〈浄・女楠〉
ねり‐しゅ【練り衆/邌り衆】
祭礼で、行列をつくって、ねり歩く人々。「こなたほど鑓(やり)は振らねどもお祓の—」〈浄・阿波鳴渡〉
はしり‐しゅう【走衆】
1 鎌倉・室町時代、将軍外出のとき、徒歩で前駆を勤め、警固に当たった者。徒(かち)の者。 2 江戸時代、徒組(かちぐみ)の組衆。
はちぶ‐しゅう【八部衆】
仏法を守護する八体一組の仏の眷属(けんぞく)。天・竜・夜叉(やしゃ)・乾闥婆(けんだつば)・阿修羅・迦楼羅(かるら)・緊那羅(きんなら)・摩睺羅伽(まごらか)。天竜八部衆。
はなし‐しゅう【咄衆】
戦国時代以来の武家の職名。主君に近侍して話し相手を務めた者。咄の衆。御伽(おとぎ)。御伽衆(おとぎしゅう)。
はなのウルトラさんにんしゅう【花のウルトラ三人衆】
山中恒の児童文学作品。中学校を舞台に、超能力を持つ生徒会役員たちが活躍する学園ファンタジー。昭和49年(1974)刊行。
ばん‐しゅ【番衆】
1 「ばんしゅう(番衆)」に同じ。「折節—もなかりけり」〈伽・唐糸さうし〉 2 番をする人。番人。「つくり庭をあまり人の見たがるいやさに、—置かれたれば」〈咄・醒睡笑・三〉
ばん‐しゅう【番衆】
幕府・朝廷・大名家などで、殿中や館に交代で宿直・勤番して、警備や雑務に当たった者。番方。ばんしゅ。
ひがし‐の‐しゅう【東の衆】
室町幕府で将軍に拝謁するとき、東向きの縁から出仕した典薬頭・外記(げき)・官務など。ひがしのしゅ。→西の衆